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中国ロック史史上最大のイベント開催!ついでに世界ロック史に残る珍事態も発生―北京市

2010年08月29日

北京市で6万人を集めた空前のロックイベントが開催!


Pigeon Detectives / katieblench

※イメージです。

人が集まる、興奮するというのはそもそもお上にとっては怖い事態なわけで、しかも反体制反権力の歴史を持つロックとなれば怖さは倍増。天安門事件参加者の愛唱歌ともなった「一無所有」を歌う崔健も出演したそうですし。いやはや、中国も変わったなぁと思ったら、ちゃんとオチをつけてくれました。

なんと出演メンバー全員に薬物検査を実施したのだとか。ヤクでも決めないとロックなんか歌えないだろ、検査がイヤなら出演やめろという嫌がらせだったのでしょうか……。

この暴挙に出演者たちは「ロックがクリーンでヘルシーだってことを見せてやるぞ」と奮起。全員、検査をパスしたのだとか。ほっとする一方で、ロックはもうちょっとアレであって欲しいという気もしますが。

以下はレコードチャイナからの転載。

2010年8月27日、北京市工人体育館で、ロックイベント「怒放ロック英雄コンサート」が開催されたが、北京市治安総局は出場した12バンドのメンバー全員に尿検査を命じたという。28日、成都晩報が伝えた。

このビッグイベントには崔健(ツイ・ジエン)、黒豹など中国が誇るロックスター13人が集結。6万人という空前の規模の観客を集めた。まさに中国ロック史に残る夜となったが、別の意味でも歴史的な一日となったようだ。

27日未明、中国ナンバーワン女性ピアニストの誉れも高い万菲(ワン・フェイ)はマイクロブログに「さっき通知を受け取りました。出番が終わっても出演者は現場を離れることは厳禁。尿検査を受けるように、だって。本当だとしたら世界のロック史に残る事態だね」と書き込んだ。書き込みはあっという間に転載され、話題となった。

本当に尿検査が行われるのだろうかか。27日、成都晩報記者は主催者に電話で取材した。主催者は通知が事実だと認めた。あまりのことに驚いたが、出演者は「ロックはクリーンで健康的なもの」だと全世界に証明するチャンスだと、逆に賛同したという。ロックバンドといえば、ドラッグを連想する人も多いだろうが、今のロッカーたちはみんな健康的だと主催者は語った。コンサート終了後、果たして検査が実施されたが、誰一人として陽性反応はなかったという。(翻訳・編集/KT)

(Chinanews)
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