中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月01日
私、このネタを最初に見たのは5月ぐらい。そのうちブログで取り上げようかなと思っているうちに、engadgetをはじめ各所で取り上げられ、乗り遅れておりました。
まあ、いいやと放置していたら、どんどん盛り上がりは拡大。ニューヨークタイムズにも取り上げられたり!(17日付ニューヨークタイムズ、英語) 今ググったら英インディペンデントも取り上げてますね。「ネットで話題になった」ことを紹介する「リラックスニュース」ですけど。
もちろん中国でも話題は沸騰中(グーグルニュースで検索したニュース一覧)。特に「あのニューヨークタイムズに掲載された!」という看板が大きいですよね。で、天下の朝日新聞に掲載されたということで、さらに看板が大きくなる、と。
報道の内容は与いうと、「北京市が初期評価を終了。来年からテスト運行だって!」「ウソです」「交通大学も研究参加だって」「ウソです」「北京じゃなくて河北省石家庄市に作るんだって」「開発企業が言ってるだけです」とマッチポンプのおおはしゃぎ。
朝日の記事には「この「立体バス」の発明者、宋有洲氏は最終学歴が小学校であるにもかかわらず、120の特許を持っており、紛れもない「発明王」だ。一世を風靡した「礼賓花(火薬を使わない大型のクラッカーのようなもの)」も彼の手によるものだ」とありますが、本当に無邪気な発明おじさんだと思うんですよ。
*開発企業・華世未来泊車設備有限公司のウェブサイト。
邪魔にならない駐車場とか、
*開発企業・華世未来泊車設備有限公司のウェブサイト。
邪魔にならない駐輪場。ICカードで借りられるレンタル自転車スタンドとか、思いつきを次々と発表している感じ。レンタル自転車スタンドとか普通に欲しいですけどね。
で、「北京市政府も興味持ってるよ~、もうすぐ実現するよ~」とついついリップサービスというか、ほらを吹いてしまう感じ。そういう意味では生暖かく見守ってあげたいところ。
もっとも、まじめに信じちゃって、「こりゃー交通革命やで!もうかってしょうがないで。どかーんと投資や!」という投資家も絶対にいそう。そう考えると、罪が重いのかも知れません。ニューヨークタイムズと朝日新聞も騒ぎに加担した責任とらないとだめですよー。