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2010年09月02日
9月1日夜、ついに金浩社は問題を認め、消費者の謝罪文を公表した。計9ロット分のツバキ油にベンゾ(a)ピレンが含まれており、今年3月、4月に秘密裏 に検査、問題製品を回収したという。ツバキのタネをあぶる温度が高温すぎたことが発がん性物質が生じる要因になったと同社は分析。すでに改善策は実施済み で、4月以後に製造された製品はサンプル検査にも合格しているという。
問題製品は計42トン。すでに32トンが回収されているが、10トンが市場に流通した。金浩社は製品の払い戻し、または交換に応じると発表したが、すでに使用されている可能性も高い。
問題を認識しながらも認めず、ウソを繰り返してきた金浩社の責任もさることながら、結託して検査結果をごまかしていた湖南省品質監督検査検疫局の責任も重 い。公的機関の信用が失われた今、問題製品は本当に9ロットだけだったのか、別製品の問題はなかったのか、疑念が高まっている。