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2010年09月08日
つーか、2000年にも北京市でザリガニを食べた後にハッフ病を発症したケースがあったとのこと。漂白剤を疑う前にハッフ病を疑うメディアはなかったんでしょうか。
すごいのは日本の「食品安全情報blog」。8月24日時点でハッフ病の可能性を示唆しています。中国語メディアでも9月2日付北京晩報がいち早くハッフ病ではないかと報じています。
「工業用漂白剤が原因やで」と決め打ち報道した中国メディア(と日本の中国関係メディア)の責任と報道体制は問われるべきでしょう。まあ、これだけメラミン汚染粉ミルクなど悪質な薬品汚染事故が相次いでいる中国だけに「またキター」と騒いでしまう気持ちもよくわかりますが…。
さて、病名は分かったのですが、「ザリガニを食べない」以外の予防方法が分からないのがきっついところ。ほとんどのケースでは、体中が痛くなる、だるくなるぐらいとのことですので、どうしてもザリガニを食べたい人は、アニサキスを恐れながらサバを食うように勇敢にチャレンジしてみるってところでしょうか。そんなにうまいものでもないので、私はもう遠慮しようかと。
今年7月から8月にかけ、南京市一帯ではザリガニを食べた後、横紋筋融解症を発症する患者が多発していた。2010年9月7日、南京市で同問題に関する記者会見が開かれた。中国疾病予防管理センター栄養・食品安全研究所の呉永寧研究員は、問題の病気は「Haff disease」(ハッフ病)だと発表した。
ハッフ病はバルト海、地中海、ブラジル、北京などで確認されている病気。カンムリブダイ、マナガツオ、ザリガニなどの水産物を食べた後に発症するケースが多い。生物の毒素が病因になった可能性が高いと見られているが、詳細については今なお不明である。
米国では1980年代に23件の症例が報告されている。バルト海沿岸ではここ9年間で1000件弱、北京では2000年にザリガニを食べた患者6人に確認されている。
多くの場合、ハッフ病は水産物を食べた後24時間以内に発症。横紋筋融解症を引き起こす。全身の痛み、場合によっては血尿などがあるが、大半のケースではその後、回復する。腎機能への影響から死亡するケースも考えられるが、適切な治療を受ければ回復するという。
2010年9月7日付財新網
それによって日本製品の信頼性が際立ち売れる!!!
いいんじゃないでしょうか?^^