中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月10日
これだけの事件ならば、たんなる電話の詐欺事件といったところだが、「誰がやっていたのか」というのが面白いところ。
電話詐欺の実行犯だった羅頭炷(仮名)、なんとベトナムから中国各地に電話していたという。今年5月、友人の紹介でベトナムの仕事を紹介された。給料も高く福祉もしっかりしているという好条件。喜び勇んでベトナムに向かった。
ところが、ベトナムに到着すると、待っていたのは意外な展開だった。「到着後すぐにマンションの一室に軟禁されました。パスポートなどは全て取り上げられました」と羅は話した。彼が就職した企業は、外国人が経営する詐欺企業、監禁した中国人を使って振り込め詐欺を行っていた。
詐欺企業側は暴力的な手段をとることはなかったというが、軟禁されていること、よく知らない外国にいることから、羅には選択肢は残されていなかった。訓練を受けた後、毎日の「仕事」が始まった。
毎日、会社からは獲物に関する資料が渡された。名前や年齢、家族構成と電話番号などが書かれていたという。羅は「息子は預かった。金を振り込め」と毎日、10回以上電話していたという。トキには同じ部屋にいる仲間が子どもの泣き声のマネをするなど、同僚全員が一緒になって演技していたという。ほとんどの場合で詐欺は失敗したが、中には慌てて金を振り込んでくる者もいたという。なお詐欺が失敗しようとも、月2500元(約3万1000円)の基本給はちゃんと支払われたという。
8月に入ると、詐欺会社スタッフは「危なくなったのでやめる」と発表。中国人らは解放された。その後、紆余曲折を経てようやく帰国できたが、まもなく逮捕されてしまった。
その同級生の会社の後輩も呼ばれてて、経歴を聞くと元オレオレ詐欺のグループに入っていたそうです^^;
その頃は月収が100万近くあって良かったと言ってましたw
その後、ニュースで他のグループが捕まるのを見てビビッて辞めたそうです。
そんなヤツが今では大手パソコンメーカーのN〇C社員です。