中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月11日
中国各地の公園では毎週末、各種のお見合いイベントが開催される。集まった親たちは子どもの写真と資料を交換する。年齢、身長、職業、収入に加えて、問題となるのが男性が不動産を所有しているかどうか。「家を持っていない」ことは女性にふられる最大の理由になるという。
「高望みから独身のままでいる方の80~90%が女性です。そのうち80~90%は相手が不動産を持っている、または購入する能力を条件としています」とある上海企業に勤める李冷(リー・レン、音訳)さんは言う。ただしお見合い番組に代表されるような「拝金主義」の女性は農村出身者が多いという。都会の裕福な生活を見た後、結婚を通じてそうした生活を手に入れたいと切望するようになるためだ。「お金に厳しい」と評判の上海女性は逆に自分自身に経済力があるため、パートナーの経済条件にはそれほどこだわらないと分析した。
一方、上海人民公園のお見合いイベントに通う葉さんは、都会の女性はもっと「お高い」と感じている。男性のほうが女性よりもはるかに人口が多いという中国特有の事情がこうした状況に拍車をかけていると感じている。「都会の女性と結婚しようとすれば、200万元(約2490万円)は必要です。たとえ結婚適齢期を過ぎた26~40歳の女性でも、です。たんに家と車が欲しいだけなんです。夫を必要としている訳じゃないんですよ」と嘆いた。やはり農村の女性のほうがお金が安いと話した葉さん、「それでも家は必要ですけどね」とこぼしている。
*上記記事はレコードチャイナに掲載されたものです。
「〇君、もういい年なのに結婚しないの?」
彼はせも高く、顔もまあまのハンサムである。
「そりゃあ結婚したいですよ。でも本家の長男だし、家が仏教だから、女性が嫌がるんです」
「どう言う意味?」
「お盆とか、色々と本家に集まる行事が多いのですが、本家の女性達がその準備で大変なんです。
最近の若い子は『車と家持ちは当然。そして仏教で長男はいや』なんて我がままになってるんです」
う~ん、いずこも女性が選ぶ権利を握っているのだなあ。