中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月11日
OECDは、2030年時点における中国の65歳以上人口の比率は日本を抜き、世界一になると予測している。高齢化の比率が低い段階から世界一まで中国は短期間で駆け抜けることになる。
急激な高齢化は社会と経済に深刻な影響を与えるものと予想されている。現在、中国は年々労働人口が増加する「人口ボーナス」を享受している。しかし、2013年をピークに労働人口は減少に転じる。「人口ボーナス」の消失は1人当たりGDPや投資の成長を減退させ、公的債務の増加を招くと予想されている。中国のマクロ経済が安定した高成長を持続できるのか、そのカギは高齢化が握っている。
*上記記事はレコードチャイナに掲載されたものです。