中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月12日
誠実な下町のドライバー、乗客に携帯電話を返却
ムンバイのオートリキシャ(三輪の小型自動車)ドライバーが、乗客が車内に置き忘れた携帯電話を正直に持ち主に返却したという話題が、市民らの心を和ませている。9月8日付ナブバーラト紙が報じた。 ドライバーのパワルさんは今月2日、その日最後の乗客を乗せて走行中、後部座席で鳴り続ける携帯電話を誰も取ろうとしないことを不審に思った。その携帯電話は前の乗客が忘れて行ったものだと気づいたパワルさんは、危うく他者の手に渡りそうになるところを、連絡先から持ち主であるネルルカルさんの住所を特定し、自宅まで無事に届けた。
たんに忘れ物の携帯を届けただけではありません。次に乗った乗客が「俺の携帯ッス」とネコババする気まんまんだったのをウソを見抜き、説得したという手間までかけたとのこと。そんな七面倒くさいことをやっておきながら、謝礼もキッパリ断ったとか。
ドライバーとしてのプロ意識でしょうか。それとも善行を積むことを目的とした求道者か……。ともかく素晴らしい人ですね。最初は、新聞記事になるほどの美談かな?やっぱりインドの治安って……、なーんて一瞬思いましたが、素晴らしいことは間違いない!心が和むニュースです。
詳細はブログ「マドゥライから インドのニュース」をご覧ください。