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2010年09月12日
親元を離れて一人、米国に留学した8歳から18歳までの子どもを、米国では「パラシュートキッズ」と呼んでいる。ロサンゼルスに留学した凱文(カイウェン)くんもその一人。まだ10歳の小さな子どもだ。ホームステイ先の張さんは「聞き分けがよく、独立心のあるまじめな子どもです」と話している。家に帰りたくないのと記者が聞くと、「まあ大丈夫です」と笑いながら答えた。
凱文くんの両親は中国で会社を経営するビジネスマン。息子と会えるのは年に2~3回しかないという。息子のために米中間を行き来する親のことは「アストロノーズ・ペアレント」と呼ばれている。一方、子どもを一人にはできないと、母親まで米国に移住するケースもある。こちらは「ヘリコプター・ママ」と呼ばれている。子どもになにか必要なことがあれば、まるでヘリコプターのようにすぐ飛んでくるからだ。
米国での大学受験のために英語を勉強中の留学生・暁玲(シャオリン)さんは「ヘリコプター・ママ」と一緒に米国にやってきた。子どものために母は仕事を辞めたという。「娘はまだ子どもです。女の子です。一人、外国で生活なんてさせられません」と母親は話している。現在の生活について聞くと、「米国での生活は想像と全然違いました。子どもの世話をできるようになるためには、いろいろと学ばないとだめなようです」と答えた。
*上記記事はレコードチャイナに掲載されたものです。