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<映画評>ジャッキーがウィル・スミスの息子にカンフー魂を注入!=リメイク版「ベスト・キッド」を観た<2>

2010年09月16日

前回はリメイク版の映画評に入る前に終わってしまいました。今回こそ!

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※公式Trailer。クリックで動画。

リメイク版ですが、まず取り上げるべきはオリジナルから大きく設定が変更されているという点ですね。オリジナルではニュージャージーからLAに引っ越してきた貧しい母子家庭の話でしたが、リメイク版では自動車工場で働く母親の転勤で、デトロイトから北京に移住してきた母子の話に。

米自動車業界の没落を反映しているようで、なかなかおもしろいなと思いました(母親は指導員なのかな)。夫を失った女性が新たな人生を探そうとする姿、母と子2人で生きて行こうとする覚悟がはっきりと描かれているのがグッド。

なお、オリジナルでは80年代ハイスクール青春グラフィティ物の要素も盛り込んでいましたが、今作の主人公、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスが演じる主人公ドレは中学生。思春期特有の、母親との微妙な関係性が描かれたオリジナルと比べ、リメイク版だとまだ母親に甘えていい年頃です(主演のジェイデンは現12歳!撮影は昨年です)。

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※ジェイデン・スミス演じるドレ。同級生と比べて背も低い。

一方、プロットはオリジナルにかなり忠実。公園で遊んでいる最中、ヒロインの中国人少女に一目惚れしたドレ。カンフーを使ういじめっこに目をつけられ、ボコボコにされてしまいます。

今回のライバルであるいじめっ子くんですが、と~っても憎たらしい顔をしています。いかにも生意気そうで、オリジナルより良いかな。カンフーのキレも凄い。

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※素晴らしい。大人になったら名悪役になれそう。

袋叩きにされる主人公ドレ。いよいよという場面で登場するのが、お待ちかねのジャッキー!(アパートの管理人ハン役)この登場シーンが本作唯一のジャッキーのアクションシーンです(笑)。少年が相手だからか、パンチや蹴りは自重。相手の服を脱がして縛るなど、往年のコミカルジャッキー節が垣間見える、いい殺陣でした。

なお、ジャッキー演じるハンの性格はミヤギさんとは大違い。ともかく暗いんです。ジャッキーが暗いって(笑)。年の功なのか、慣れない暗い役柄もうまく演じ切ったのも良かったですね。

さて、いじめっこ少年とカンフー大会で決着をつけると約束したドレ。ついに映画は最大の見せ場、特訓シーンに入ります。旧作ではワックス掛けやペンキ塗りという日常生活を取り入れた修行が売り。「ライトサークル、レフトサークル、アップ、ダウン」というかけ声を強烈に覚えています。

今回の特訓は「ジャケットを洋服掛けにかける」がメイン。ジャッキーがこの特訓をやらせる理由もしっかり伏線があるのはさすが。この点ではオリジナルよりも納得いくようになってます。

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※絵としてもおもしろい、印象的な特訓シーン。


また、過去数々の猛特訓シーンで名を馳せたジャッキーが教師役を務めることで不思議な説得力が生まれているような(笑)。

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※最高!クリックで動画。

この特訓シーンを経て、映画はクライマックスのカンフー大会へと突入していくのですが、そのアクションは完全にオリジナルを超えています。というか、オリジナルはアクションがひどすぎた!オリジナル版主人公のダニエルくんは動けないし、師匠のミヤギさんも動きが緩慢だし。リメイク版はジャッキーのチームが全てのアクションを担当、さすがの完成度でした。

さて、長くなりました……。総評は次回完結編で!


(kenya)
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    • 2010年09月16日 20:37
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