中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月14日
シャープは14日、米アップルのiPhone(アイフォーン)のように、画面を指で触って操作するタッチパネルを使った多機能携帯電話(スマートフォン)2機種を中国で10月に発売すると発表した。
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タッチパネルで直感的な操作ができるほか、若者らに人気の会員制交流サイトなどに対応。好みのアプリケーションを追加し機能を拡充することもできる。基本ソフト(OS)は現地企業が開発した。
画面サイズは3・2型と3・5型があり、店頭想定価格はそれぞれ2200元(約3万円)と3千元(約4万円)程度。
中国で新型スマートフォン発売へ シャープ、画面で操作
現地企業が開発した独自OSというのは、元マイクロソフト副総裁、元グーグル中国総裁の李開腹氏が設立したシステム開発企業「創新工場」によるOS「点心」。
「いわゆる『点心』システムとは、実のところ現在流行のグーグル・アンドロイドシステムの上に、あつらえたユーザーインターフェースとローカル化したアプリケーションをのせたもの。サードパーティアプリによる拡張はアンドロイド2.1に準じている」とのことで(14日付IT168)、独自OSというのは誤解を招く表現ですね。これが独自OSなら、ソニーのXperiaも独自OSになっちゃいます。
とはいえ、なかなかステキなのも事実。以下はCM動画。動作画面を見ることができます。
13日付太平洋電脳網が実機の写真とスクリーンショットを公開。なかなかよさげ。
左側の「福袋応用匯」は独自のアプリケーションストア。右側の「魔図精霊」は創新工場謹製の写真加工アプリみたい。500万画素カメラにLEDフラッシュがついているのもいいですね。携帯のフラッシュって何気に便利かなー、と。
太平洋電脳網を見て、気になったのは下記のとおり。
・電池が1190mAhと容量少なめじゃね?
・CPUがクアルコムのMSM7227(600MHz)って遅くない?
・512MBのRAM、512MBのROMは結構大容量かな
あとは「点心」OS。Xperiaと同じでアンドロイドをカスタマイズしているだけに、新バージョンのアンドロイドが出てもなかなか対応してくれないんじゃないかな、というのが心配。
ともあれ、ワンセグのない中国でアクオス携帯を出すとか、がんばっているけど微妙なハテナ感があったシャープに本命機種登場かも。安いし、「中国自主開発OS」という(ウソの)看板もあるし、バカ売れして欲しいものです。日本バージョンも出して欲しいな-。