中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月17日
中国での盗作論文の多さは今や公然の秘密。しかし実際、盗作が全体に占める割合がどれだけなのか、具体的な数値で示されたことはなかった。世界300の出版団体が参加するCrossRefは学術出版社向けの剽窃検知サ―ビス「CrossCheck」を提供しているが、「浙江大学学報(英語版)」で投稿論文をチェックしたところ、31%に盗作が発覚したという。
掲載されたコラムに中国では賛否両論の議論がわきおこっている。「よくぞ明かした」とたたえる賛成派と「なぜ海外の雑誌で暴露したのか。世間を騒がしての人気取りではないか」といった批判派は激しく対立している。
取材に答えた張主任は、もともとコラムは「新型ソフトウェアが中国の盗作対策を支援」というタイトルであり、雑誌に掲載された挑発的なタイトルは「ネイチャー」編集部がつけたものだったと明かした。結果、張主任への批判を含め大変な議論を巻き起こしたわけだが、「もし騒ぎがみなさんの自省を呼び起こすものならば、私へのバッシングも価値があるものと言えるでしょう」とコメントした。(翻訳・編集/KT)
*上記記事はレコードチャイナに掲載されたものです。