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汚職大国・中国ならでは!「反汚職修士」養成へ

2010年09月27日

2010年9月21日、中国人民大学で新たな大学院課程の開設式典が行われた。なんと汚職官僚を摘発するための専門家を養成するコースだという。23日、長江日報が伝えた。


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*天津市・南開大学。資料写真。

新課程教師陣のサブリーダーを務める中国人民大学刑事法律科学研究センター副主任の何家弘教授は、「反汚職修士」は俗称で、正確には「職務犯罪捜査専門の修士大学院生」が正式な呼び名だという。職務犯罪とは汚職を意味する用語。

大学初の汚職捜査専門コースだが、具体的な教育内容などについてはまだ未定。今後2週間以内に決定されるという。以前には、検察学、汚職犯罪捜査学、汚職犯罪捜査証拠学などの授業が設置されると報じられていた。

またウソ発見器など専門機器の講習もあるという。特殊な汚職犯罪の捜査では、「人的証拠」を得るかがカギを握る。相手の表情を観察し、その心理を推測することが重要だという。そのためにウソを見抜く技術に教育の充填が置かれる。

汚職捜査専門コースの定員は30人。実際にはやや多い人数を採用することになる。中国の著名な汚職取り締まりの専門家である中国共産党中央党校の林喆教授は、同専門コースの設立は社会における汚職取り締まりにとって大きな意味を持つと高く評価している。

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大学の専門教育があまり重視されていない日本では、教育内容と就職とが結びつく人はごくわずかでしょう。一方、専門教育の鬼・中国は仕事に役立つ実践的教
育が売り。というわけで、びっくりするぐらい細分化された学部学科があるのですが、この反汚職修士コースもその一つではないでしょうか。

法学部とか警察学校とかに専門の授業を開設すればそれで済むような気もするのですが。ま、新課程を作れば、主任とか副主任とか役職づきのポストも増えるし、大学と教員にとっては悪いことじゃないんでしょうね。官僚制国家の組織膨張の縮図といってもいいような気がします。



(Chinanews)
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