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2010年09月29日
「包容的成長」とは何か?この概念を最初に提唱したのはアジア開発銀行。2007年のことだったが、注目を集めることはなかった。一般市民はもちろんのこと、経済学者ですら知らない人もいる。
中国経済週刊の取材を受けたアジア開発銀行駐中国代表処の庄健(ジュアン・ジエン)主席エコノミストによると、アジア開発銀行が提唱した「包容的成長」(英語報告書では分かち合う成長。中国語に訳される時に包容的成長との訳語を与えられた)は、やや早い経済成長を保持すると同時に、持続的、協調的、より社会領域を重視した成長を樹脂することを意味していたという。
国家発展改革委員会マクロ経済研究院の馬暁河(マー・シャオホー)副院長は、「経済、政治、文化、社会、環境など各方面を配慮し、それらの協調を図る成長モデルが『包容的成長』と理解しています」とコメントした。国内的には調和的かつ合理的な発展を図り、富の再分配を公平にすることで低所得層に配慮するもの。国際的には他国と協調し共存共栄の関係を構築することを意味するという。
馬副院長は、胡錦濤国家主席が「包容的成長」を取り上げたことには重大な意味があると指摘。今後5年、10年、あるいは20年にわたって、中国の経済と社会の成長をリードする概念になるとコメントした。
*上記記事はレコードチャイナに掲載されたものです。
人民元を共通通貨とし、域内の資源を独占支配するのが胡錦濤の理想の形でしょう。
世界中に華僑が進出しているから、ナショナリズムの持って行き方次第では実現の可能性も無ではないかも。
外に散在している華人たちの社会性成熟度次第だが。