中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年09月30日
現在、中国ではレアアース業界の再編が進められているが、これに伴い価格が急上昇している。このレアアース高騰が注目を集め、広西チワン族自治区など中国南部ではレアアースの違法採掘の再開の動きが広がっている。
毎日経済新聞の報道によると、広西チワン族自治区ではすでにいくつもの違法レアアース鉱山が誕生しているという。すでに違法採掘は熱気を帯びつつあり、乱開発となった地域もある。江西省のレアアース精錬企業の生産量は年4万トンに達するが、現地のレアアース鉱山の生産量はわずか8000トン。差し引き3万2000トンがどこかから持ち込まれている計算となる。
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「上に政策あれば、下に対策あり」を地でいく、いいエピソードですね。
中国政府「レアアースの輸出を3万トンに制限だっ!」
世界各国「あれ?!規制あるのに中国から5万トンぐらい輸入できちゃった……。すいません」
みたいな展開もあったりして(笑)。
しっかし、レアアース採掘に関する環境破壊の話とか聞いたことなかったです。中国に「安いレアアース売れよ」とお願いするのは、環境破壊を中国に押しつけているという構造になっているってことですよね。さすがにそれはちょっと考えなきゃなぁ。
*上記記事はレコードチャイナに掲載されたものです。