中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
絶対領域がまぶしい写真の女性はSさん。1987年生まれの23歳。中国版ゆとり世代とも言われる「80後」(80年代生まれ)で、政治には無関心のノンポリだが、流行には敏感だ。流行に敏感だからなのか、2008年の北京五輪の時なんかは「I Love China!」と騒いでいたし、その直前の聖火リレー妨害事件の時には本気で外国に怒っていた。愛国ブームに流される程度にはナショナリズムがあるというか。
さて、無駄話が多くなった。それではSさんの話を聞いてみよう。
Chinanews(以下、C):衝突事故についてはいつ知ったの?といった感じでした。
S:事件当日。QQ(中国最大のチャットソフト)のニュースで知ったよ。
C:その時はどんな気持ち?
S:私にも「中国心」(中国人魂)があるからね(笑)。
C:事件後の報道は?
S:いやー、毎日、すごいたくさんニュースやっていたよ。
C:7日から後、報道にずっと変化はなかったの?
S:船長の勾留延長が決まった後、すごい増えた気がする。で、釈放が決まった後は静かになったかな。
C:周りの人とかどう?怒ってる?
S:まーね。「日本人はなんで船長をすぐに釈放しないの?バカなの?」とか話していた。
C:今は?
S:船長釈放で終わった話じゃないの?
C:日本製品のボイコットとか?
S:ないない。そんな続く話じゃないでしょ?
C:天津の日本人は?怖がってなかった?
S:9月18日(柳条湖事件の記念日)は緊張していたみたいだけど、それ以外は全然かな。
C:Sさんのいとこは?ほら、前に映画「南京!南京!」を見て、日本人に対する怒りが爆発したっていってたじゃん。自分の三菱車、壊そうかと思ったって。
S:全然怒ってない。お兄さん(いとこのこと)は今度、マンションを買うんだけど、内装を純和風にしたいんだって。Chinanewsが天津にまた来たら、アドバイス欲しいって言ってたよ(笑
C:じゃあ、尖閣問題が終わった後、職場の同僚とかとどんな話しているの?なんか盛り上がっている話題ある?
S:うーん。化粧品の話かな?天津は今、すごく乾燥していてお肌が大変なの!欲しいフェイスパックがあるんだけどね、1箱200元(約2500円)もしてさ……(以下略)