中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月07日
マレーシア有力サイト、新聞発行認められず提訴「政府の検閲は違法」
【シンガポール=宮野弘之】マレーシア政府が行っている新聞や書籍、放送などに対する「検閲」制度が問われている。同国の有力なニュースサイト「マレーシアキニ」がこのほど、検閲は憲法違反として、見直しを求める訴えをクアラルンプール高裁に起こした。同国では新聞発行や書籍の出版は政府の許可が必要なうえ毎年更新が必要だ。マレーシアキニは創立以来、10年以上、新聞発行を申請してきたが、認められないため、訴えに踏み切った。
新聞発刊が拒否されたマレーシアキニのチャンドラン最高経営責任者(CEO)は、演説や自由表現を認めている憲法に違反していると提訴しました。
1999年に開設され、政治家汚職や民族問題に対する過激な報道姿勢で、多くの読者を獲得してきたマレーシアキニ。英語、中国語、マレー語、タミール語と4カ国語で記事を配信し、読者数は計180万人に達するとのこと。ですが、ネットでは届かない読者もまだたくさんいるということなんでしょうね。
I wear my newspaper hat / katerha
ネットでの過激な政府批判はOKなのに、紙だと許されないのはなぜなんでしょう?ネットはOK!新聞はダメ!では、不自然な政府検閲が際立つように思いますが。
ツイッターも流行ってきているわけですし、中途半端な検閲はばればれになるんじゃないでしょうか。検閲をやるなら、中国を見習って徹底的にやるべき!違うか(笑)。