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2010年10月08日
ノーベル平和賞は中国の民主派作家、劉暁波氏が受賞
中国民主派作家である劉暁波氏が2010年のノーベル平和賞を受賞した。
劉氏は、国家権力の転覆を扇動したとして09年に懲役11年の判決を受けた。政治改革と人権の重要性を訴えた「08憲章」の共同執筆者で、89年の天安門事件ではデモ参加の学生らに助言を行った。
劉暁波については、日本メディアもがっつりとした解説記事を書いてくれると思いますが、とりあえずWikipediaの解説でも。
劉暁波ちなみに今、中国語ツイッター界のみんながワクテカで待っているのが中国政府の反応。さてさて、どんな「強烈な抗議」になるのやら。
* 1980年代半ば、劉暁波は時の文学評論家李沢厚に対する批判で中国文壇にその名を馳せ、中国文壇の“ダークホース”の異名を持つ。
* 1989年、中国で民主化運動が勃発、当時米国在留中の劉は即帰国を決め、運動に身を投じ、六四天安門事件直前、劉はほかの知識人3名(候徳健、高新、周舵)と共に、学生たちの断食抗議に参加する。中国軍が天安門広場に突入する寸前、4人は軍人の中でも知名度の高い候徳健(当時ポップ歌手として名高い)を推選し、学生たちに逃げ道を残すように軍と交渉し、最悪な事態を避ける。
* 事件後、劉は投獄され、釈放されてからも引き続き文章を発表し、六・四事件の殉難者の名誉回復と民主化を呼びかける。さらに、劉は民間の人権を守るための活動にも積極的に参加している。
* 中国当局による劉暁波に対する逮捕監禁は現在も行われ、未だに外国要人訪中や人民代表大会会期中は自由を失うと同時に、電話とインターネットによる交信が遮断される。
* 『世界人権宣言』発表60周年を画期として発表された、中国の大幅な民主化を求める『零八憲章』の起草者となり、再び中国政府に身柄を拘束された[2]。