中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月09日
今回の規制ですが、飲食店では自由に飲めますし、深夜帯に強い酒が一切飲めなくなるわけではありません。どこまで効果があがるものなのか?と自分も思っていましたが、モスクワ在住の方のブログ「りすりす通信」に生々しい現状が!
良くある風景@モスクワ(りすりす通信)
野良犬が寝ている草むらの中、酔いつぶれているモスクワ市民……。午前5時の新橋駅前以上です。同ブログにも同様の記載がありますが、ロシア人のアルコール摂取量はなんと年間18リットルだそうで。実感の沸かないお父さんの為に、下町のナポレオン「いいちこ」(900mlボトル)で換算すると、およそ80本分。月6本以上!!ボトルキープする暇ありません(笑)。
老若男女、全部まとめた上での平均値ですから、とうぜん飲む人ははるかに多く飲んでいるということです。恐ろしい……。
飲酒が元でお亡くなりになるロシア人の数は年40万にも達するとのこと。規制もやむなしでしょうか。メドべージェフ大統領はさらなる取り組みに意欲的で、次は高アルコール酒の値上げを画策しているとか。
しかし、ソビエト末期には規制にともない密造酒製造が急増したことも。いつの世も、お上の思う通りに下々の民が従ってくれるとは限りません。過去、自由の国アメリカ様でも禁酒法という悪法が存在した期間があります。結局は密造と密売が横行し、マフィアを肥え太らせるという最悪の結果に終わりました。現在の米闇社会の基礎は禁酒法によって築かれたとまで言われるほど。
振り返ってみれば、日本の規制もやりすぎると大変なことになるかも。「(タバコが1000円になったら)庭で葉っぱを栽培してやる!」というオヤジギャグも、あながち笑えない状況になってきたんじゃないかな、と。
当時はかなり辛かったのを覚えております。
禁酒法のように、お上が力ずくで押さえ込んでも需要は無くならないのですから、非合法の流通が発生するのは当然です。
しかし、煙草のように「健康に悪い」と言う刷り込みを長年かけて行えば、皆あきらめが付くのでしょうね。
30年ほど前にしかたなく禁煙したのですが、今の煙草の価格を思うと、禁煙して正解だったかななどと思ったりします。