中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月10日
中国には「上に政策あれば、下に対策あり」という言葉もあるが、まさにその言葉通り。密輸という形で規制が突破されている。輸出時に内容物の申請をごまかす、レンガや大理石として輸出するという形式もあるが、このほかにレアアース合金として輸出するケースもある。
レアアース輸出規制は原料にのみ課されるもので、レアアースを利用した製品の輸出には一切の規制がない。鉄との合金という形式で輸出し、海外で再び分離することによって実質的な原料輸出が行われている。すでに中国政府はこうした密輸出について注目しており、新たな規制が検討されているという。
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簡単に分離してレアアースに戻せるような合金にした上で輸出。「製品輸出なんだから文句はなかろう(にやっ」という鬼才ぶり。さすが中国。抜け道捜しの達人たちが集う国っ!
新たな規制が検討されているとのことですが、すぐに次の抜け道が見つけ出されるような可能性が高いでしょう。
「上に政策あれば、下に対策あり。」
為政者にとっては頭のいたい国民ですね。日本人も見習うべし(笑)。
*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。