• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

<ノーベル平和賞>受賞に喜んだ人、喜べない人=各界の反応―香港

2010年10月11日

2010年10月9日、米ラジオ局ボイスオブアメリカ中国語版は、記事「劉暁波のノーベル平和賞受賞、香港各界の反応」を掲載した。以下はその抄訳。

8日、中国の民主化運動家・劉暁波(リウ・シャオボー)氏がノーベル平和賞を受賞。香港ではさまざまな階層、さまざまな政治グループから異なる強烈な反応があった。9日の香港大手新聞はそろって劉暁波氏受賞に関する長編記事を掲載した。アップルデイリーは「人権に対する偉大な記念碑=劉暁波がノーベル平和賞受賞」、明報は「言論によって罪に服した、言論によって賞を得た」との見出し。一方で中国政府に近い文匯報は「劉暁波の受賞はノーベル平和賞への冒とく」との社説を掲載した。

8日はちょうど香港民主党結党16周年の記念日にあたっていたが、記念パーティーは受賞祝賀パーティーへと変わった。民主党の何俊仁(ホー・ジュンレン)主席は、劉暁波氏の受賞は中国人にとっての誇りであり、同氏が起草した「08憲章」は平和的手段によって民主を勝ち取ろうとしたことで、国際社会の賛意を得たと高く評価。民主主義獲得の戦いが続く香港にとっても、大きな励ましになるとコメントした。

一方、民主党結党記念式典に参加した香港特区政府の官僚は明らかに居心地が悪そうだった。曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官はコメントを求めた記者に一言も答えず、階上に5分間だけ滞在した後、場を離れた。民建聯立法会の劉江華(リウ・ジアンホア)議員は、ノーベル平和賞は世界平和に貢献した人に与えられるもの。しかし、劉暁波氏がどのような貢献をしたのかよくわからない、どんな貢献をしたのか理解したいとコメントした。香港特区全国政治協商会議委員の夢熊則(モン・シオンズー)氏は、今回の受賞は政治的な意味を含んでおり、その意味で議論になるだろうと話した。


*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。

*記事についての情報や間違いなど教えて頂けると大変助かります!コメント欄か、メール(kinbricksnow●gmail.com、●を@に変えてください)でお願いします。

コメント欄を開く

ページのトップへ