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2010年10月11日
8日はちょうど香港民主党結党16周年の記念日にあたっていたが、記念パーティーは受賞祝賀パーティーへと変わった。民主党の何俊仁(ホー・ジュンレン)主席は、劉暁波氏の受賞は中国人にとっての誇りであり、同氏が起草した「08憲章」は平和的手段によって民主を勝ち取ろうとしたことで、国際社会の賛意を得たと高く評価。民主主義獲得の戦いが続く香港にとっても、大きな励ましになるとコメントした。
一方、民主党結党記念式典に参加した香港特区政府の官僚は明らかに居心地が悪そうだった。曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官はコメントを求めた記者に一言も答えず、階上に5分間だけ滞在した後、場を離れた。民建聯立法会の劉江華(リウ・ジアンホア)議員は、ノーベル平和賞は世界平和に貢献した人に与えられるもの。しかし、劉暁波氏がどのような貢献をしたのかよくわからない、どんな貢献をしたのか理解したいとコメントした。香港特区全国政治協商会議委員の夢熊則(モン・シオンズー)氏は、今回の受賞は政治的な意味を含んでおり、その意味で議論になるだろうと話した。