中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月12日
第11期5カ年計画が開始された2006年、中国には高速鉄道は存在しなかった。それが現在では営業距離7055キロに達している。うち時速200~250キロの高速区間は2876キロ。日に1000編成以上もの高速列車が走る。旅客数は1日あたり延べ92万5000人。営業距離、そして速度も世界一の国となった。
「四縦四横」(中国を横断する路線4本、縦断する路線4本からなる鉄道計画)の高速鉄道は珠江デルタ、長江デルタ、環渤海経済圏の距離を縮め、また中国の都市化を加速するものとなるだろう。そればかりか、中国政府は、中国・東南アジア、中国・中央アジア、中国・欧州という「新東方エクスプレス」3路線を建設するべく、17か国との協議を始めている。完成すれば北京からロンドンまでわずか48時間で結ばれる。
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いつもながらのホルホル記事ながら、営業距離と営業速度での二冠達成は事実。「新東方エクスプレス」話はちょくちょくニュースになっているが、「推進派の学者が語る」みたいな記事なので、まだまだ現実味なし。山東省・韓国の海底トンネル並かな。
しっかし、凄まじいペースでの新路線開通は本当にすごい。GDPが伸びるはずだなー。日本も新幹線をひきまくるしか!そのためには土地を全部国有化して、立ち退き拒否にはがんがん強制執行しか……(冗談です)。
六尺棒のような物を持った女性幹部が作業現場を巡回しており、時々従業員をその棒で小突いて何やら叱責していたそうです。
小生が「そんなことして組合は何も言わないのか」と聞くと
その人物は「馬鹿だなあ。国全体が既に組合なんだから、個々の会社に組合があるはずが無いじゃん」と笑っていました。
なるほど、上手いこと言うなと感心しました。
そして「線路引くから立ち退けと言って、まだ引越しも済んでいない家をブルドーザーでぶっ潰すんだぞ。びっくりしちゃった」
と言ったのを思い出しました。
こりゃ、40年を5年でぶっ飛ばせるのも道理ですね。