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2010年10月13日
2010年10月13日付楚天都市報によると、噂の発端となったのは12日付西部商報の短い記事。ゲームにはまった女性が本当に野菜泥棒を試し逮捕されたが、中国文化部文化市場課は取材に答え、「野菜を盗む」機能の取り消しや改善を求める意向を示したというもの。これが拡大解釈されて、「農場系ゲーム」の禁止という噂になったという。
興味深いのは、政府の規制に反対する声がある一方で、賛成するネットユーザーも少なくないこと。13日付捜狐網は、街頭及びネットで100人にアンケートをとったところ、過半数が取り締まりを支持したという。もともとゲーム内とはいえ、「盗み」はよくないとの批判もあり、あるゲームでは「盗みました」というメッセージを「収穫しました」「摘みました」と変更したほど。こうした道徳面からの批判は根強い。
そして、もう一つ、「農場系ゲームに疲れた」という声もある。友人と一緒に楽しめるのがソーシャルゲームの魅力だが、一方で友人と協力しなければ好成績を挙げることができないため、「もうやめたいけど友達に迷惑がかかるから」とやめ時を見失ってしまうケースも少なくない。「政府が規制してくれたら、ゲームをやめられる」と喜んだユーザーもいるようだ。