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レアアース業界の合併再編細則、年内にも発表=生産過剰解消目指す―中国紙

2010年10月17日

2010年10月16日、毎日経済新聞は記事「レアアースの合併再編細則、年内にも発表か=採掘権は中央政府に帰属する見通し」を掲載した。以下はその抄訳。


Drift of Harrachov Mine / alarch

※イメージ

9月6日、国務院は「企業の合併再編促進に関する意見」を発表。レアアース、自動車、製鉄、セメント、機械製造、電解アルミの6業界が対象とされた。他の業界と比べ、レアアースの生産額は明らかに少ない。そのレアアースを取り上げたことで、政府がいかに重視しているかがうかがえるという。

電子機器や省エネ製品などに広く使われるレアアース。中国は世界の輸出量の97%を占める「レアアース大国」だ。しかし、中国はその独占的地位に相応の発 言権や価格決定権をできないでいた。それというのも世界需要を上回るほどの産出を続けてきたため。1970年代以後、中国のレアアース生産能力は15万ト ンに達しているが、世界の需要はわずか10万トン。供給過剰により価格は1985年を下回る水準が続いてきた。

中国レアアース学会によると、現在も生産過剰は深刻な問題。今年、中国国土資源部はレアアースの採掘総量を8万9200トンに制限すると発表したが、中国 企業の精錬能力は20万トンを超えている。原料不足の企業は無認可の違法鉱山から購入している。その江西省のある都市では規定の採掘量は8000トン。しかし生産能力は4万トンに達している。80%は無認可鉱山産出のレアアースを使用している計算となる。政府は企業の合併再編による生産過剰解消を急いでいる。

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なぜ中国はレアアースの輸出規制をするのか?
独占的立場を利用して暴利を貪ろうとしているのか?
はたまた、戦略資源として世界に君臨するための武器か?!

と盛り上がっている人もいるかもしれませんが、この記事や過去記事で背詰めしたような、

乱開発、環境汚染、生産過剰、密輸出、価格低下…… Noっっっ!!!

みたいな悩みにさらされているのかな、と。実は石炭や製鉄業界なんかともよく似た図式ですね。

*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。

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<過去記事>
Kinbricks Now:【鬼才現る】中国政府のレアアース輸出規制が無効化=法律の抜け穴突く中国人の「智慧」

Kinbricks Now:中国「レアアース売ってあげない!」豪州「じゃ、ウチが売るよ(^_^)」

Kinbricks Now:政府「レアアース生産量削減だっ!」中国人「じゃ、勝手に掘るよ(^。^)」―中国

Kinbricks Now:中国政府高官のヤクザ的発言:レアアースの対日輸出規制?ウチはやってないよ、下のもんが勝手にやっとるだけだがね

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