中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月19日
山東省青島市でマホガニー製家具店を営む王さんも投機家の一人。店内には長さ7メートル、幅1.7メートルもあるマホガニーの一枚板の机があった。この机の材料は王さんがアフリカの熱帯雨林を訪れて買い付けてきたものだという。
何本もの大木を見た末に選んだのがこの木。直径2メートル近い大木はきわめて貴重だ。ただし木の中心が腐っている可能性もある。切ってみなければ、腐敗は分からないだけに買付はシビアなギャンブルとなる。
結局、王さんはこの賭けに勝った。中心部にはほとんど問題がなく、15枚もの上質の一枚板を切り出すことができた。そのうちの一枚を使って作った机、現在の市場価格ならば最低でも500万元(約6110万円)はするという。ただし、今後もマホガニー材の価格は右肩上がりと予想されるため、まだ値段をつけていない。
近年、マホガニー材の高騰に伴い、山東省の民間ホットマネーはこの分野の投資に流入している。その動きは凄まじいばかり。アフリカの原木を買い付けてくるばかりか、ベトナムの民家まで購入。分解してお目当ての木材だけ持ってくるのだとか。
石と玉に続くマホガニー材投機。中国の投資家はもはやギャンブル気分で投資をしている。ハイリスクハイリターンの投資は成功すれば天国、負ければすべてを失うものとなる。投資家の一人、彭さんは素人は慎重になるべきと警告する。すでにニセモノのマホガニー材が出回るなど、混沌とした状況にある。
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中国の不動産バブル、崩壊するや否や?!にまた一つ加わったって感じ。
とまあここ数年ずっと盛り上がっているわけですが、中国では不動産と株式以外にも数多くのバブルが生まれています。ぱっと思い出せるものだけでも、
・現代美術バブル
・プーアル茶バブル
・ホータン玉バブル
・にんにくバブル
*過去記事「Kinbricks Now:1本2600万円!超超超高級酒に見る白酒バブル=早くも黄信号が点滅?!―中国」より
ハイリスクハイリターンなギャンブル性が大陸の投資家の気質なのかは分かりませんが、熱いですねw