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インドのタタ・グループ、米ハーバード大学に5000万ドルを寄付
米ハーバード・ビジネススクール(ハーバード大学経営大学院)は14日、インドの財閥タタ・グループから5000万ドル(約40億7500万円)の寄付を受けたと発表した。海外からの寄付としては同ビジネススクール102年の歴史で最高額になる。寄付金はボストンの同校キャンパス内に新たに建設される校舎兼住居棟のために使われる。同校は来春の着工を望んでいる。建物の名称は「タタ・ホール」になる。
40億円ですよ、40億!
凄い金額です。同社のラタン・タタ会長がハーバードの経営幹部養成プログラムに参加していたことがきっかけとか。同氏は2008年にも母校コーネル大学にやはり5000万ドルを寄付。太っ腹にもほどがあるっ!
Luncheon in honor of Ratan Tata / U.S. Embassy New Delhi
※左、ラタン・タタ会長。
しかし、今月のハーバード大への巨額寄贈はもう一件ありました。同じくインドの大財閥マヒンドラ・グループのアナンド・マヒンドラ氏も同大人文科学研究センターに1000万ドル(約8億円)をポンと寄付。同センターは「マヒンドラ人文科学研究センター」という名称になるとのこと。
Anand G. Mahindra World Economic Forum Annual Meeting Davos 2010 / World Economic Forum
※マヒンドラ氏。
ともに自動車製造を手がけるインド大財閥同士の寄贈バトルですね。それにしても、「タタ・ホール」に「マヒンドラ人文科学研究センター」って、会社の名前が大学施設の名称になっているのはおもしろい。
本当は人名をつけたわけですが、同族企業で人名=企業名なのが功を奏したというか。まさにネーミングライツ(施設命名権)。渋谷C.C.Lemonホールみたいな(笑)。
世界一の大学に企業名がついた施設がある宣伝効果は馬鹿にならないのでは?50億ポッキリなら安いかも(笑)。建物が無くなるまで名前も変わりませんし。トヨタの豊田章男社長や、スズキの鈴木修社長も負けてられませんよっ!せっかくの同族企業、生かさない手はないぜっ!