「中国人民は日中対立をどう見ているのか?」の第4回。「次回はなるべく早めの公開を目指します」という言葉を裏切り、2週間ぶりの更新となります。しかも前回に続き、日本人留学生へのインタビュー。看板に偽りありですが、お許しください。
Nankai, Tianjin - HDR / dearbarbie取材を受けてくださったのは天津市の大学に留学しているTさん(男性、日本の大学に在籍中)。第3回のMさんと同じ大学に在籍しています。現在は滞在2年目となります。
では、インタビューをどうぞ。
Chinanews(以下、C):尖閣での衝突事故についてはいつ知りましたか?
T:翌日か、翌々日です。ネットのニュースで知りました。
C:中国のネット検閲は問題なかったですか?ネット検閲越えはやっていますか?
T:ヤフーとかは大丈夫ですね。検閲越えはやっていませんね。
C:事件後、どうでした?緊張しました?
T:いや、別に気にしませんでした。日本と中国が衝突するなんてよくあることですし。
C:でも、ご両親は心配したでしょう。
T:尖閣の時は大丈夫だったのですが、反日デモのニュースを見て、電話しなさいと連絡がありました。大使館からも警戒するように呼びかけがあったそうで。あと、経営学部の授業に出ていた時、中国人の友人から「大変だね」とは声はかけられました。でも「大丈夫だろ」とも言っていましたが。
C:ほとんど問題なかったようですね。
T:空気が変わるとかは感じませんでした。留学生寮はキャンパス内にあるのですが、そういう特殊な環境に住んでいるためかもしれません。
という感じ。前回のMさん同様、特に変化は感じなかったとのこと。
ただし、私が中国人の友人から聞いた話によると、17日にも天津でのデモが予定されていたそうで。結局、当局に阻止されたわけですが、17日はTさんが住んでいる留学生寮の警備も増員されるなど、大学内の警戒態勢は高められていたといいます。もっとも普通に暮らしている分にはわからなくて当然なのでしょうが。
というわけで、尖閣問題だけではなく反日デモの期間にまで踏み込んできていますが、この企画、あと2回程度は続く予定。次こそは中国人に取材します(笑)。
(Chinanews)
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