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2010年10月22日
メキシコ麻薬戦争の無法地帯 20歳の美人女子大生が立ち上がる 警察署長に就任
米州 警察署長に就任し、会見する20歳で女子大生のマリソル・バジェスさん(ロイター)警察署長に就任し、会見する20歳で女子大生のマリソル・バジェスさん(ロイター) 麻薬密売組織が跋扈(ばっこ)し、組織同士の抗争や政府との対立で多数の死者が出ているメキシコで、20歳の女性が警察署長に就任した。
大学で犯罪学を学んでいるマリソル・バジェスさんで、1児の母でもある。AP通信などによると、20日、北部チワワ州にある人口約8500人の町プラセディスで警察署長に正式に就任した。
二つの麻薬組織の抗争地帯に位置する為、この町の治安は悲惨すぎる状況とのこと。数日前にも警官の殺害事件が発生したばかりだそうです。恐怖に怯えた住民達の流出もあり、まさに町存続の危機なんだとか。
しかも、マリソルさんが就任した警察署は、満足な武器や設備もありません。なおかつ13人の警官の内、9人は女性……。一体、男達はどこへ消えたんでしょう!?
しかし、この女子大生署長、インタビューで「望みを信じてやり遂げれば、改善することが可能」と堂々と答えたんだとか。並々ならぬ決意を感じます。なお一児の母親でもあるそうで、若くとも母は強しですね。
※服装は女子大生な感じ。でも署長。
いやはや、女性の社会進出著しい昨今ですが、20歳の女子大生が命を賭けて我が町の平和を守らなければならないとは……。日本の女子大生が渋谷でコンパとかしてるなか、マリソルさんは抗争を続ける麻薬組織の動向を監視したりしているわけで……。
いやあ、頭が下がります。