2010年10月23日、中国電影集団の江平(ジアン・ピン)副総裁率いる中国映画代表団は東京で記者会見を行い、東京国際映画祭関連の活動に参加しないと発表した。新浪網が伝えた。

周迅-2 / Roger Wo“東京国際映画祭・中国映画週間出品作「孔子」のヒロイン・周迅。23日、東京国際映画祭が開幕した。開幕イベントとして上映作品の監督や出演者300人がグリーンカーペットの上を歩くイベントがあったが、中国本土代表団の姿はなかった。記者会見を行った江平副総裁は「東京映画祭のグリーンカーペットにはとても妥協できない、解決できない、譲歩できない大原則の問題があった。すなわち世界には一つの中国、中華人民共和国しか存在せず、台湾は分割することのできない中国の一部分だという点だ」と話し、東京国際映画祭の全ての活動に参加しないと発表した。
なお東京国際映画祭・中国映画週間への出展には影響がないもよう。江平副総裁が監督を務めた「チベット恋物語」や大ヒットとなったチョウ・ヨンファ主演の「孔子」などが公開される。
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で、具体的な問題ってなにさというのがいまいちよく分からなかったのですが、24日付シンガポール華字紙・聯合早報にもう少し詳しいお話が。
「中国」「台湾」という表記になっているのを、中国代表団は「中国大陸」「中国台湾」という名称にしろよと主張、主催者側がはっきり対応しなかったとのこと。江平副総裁は「一中一台」(中国本土と台湾を別個のものととらえる)を暗に支持しているのではとお冠。
五輪やサッカーなどの国際大会では、台湾は「チャイニーズタイペイ」というあいまいな名前を使うことで妥協していたわけですが、映画祭とかはどうだったんでしょうね?「台湾映画」という名称が定着した日本では、国際映画祭だからといって「チャイニーズタイペイ映画」とは言ってなかったと思うのですが。
日中対立の悪化で神経をとがらしたか、今回日本を訪問した偉い人が細かい人だったというぐらいだったりして。しかし、一度問題になると次からは解決策が必要ですね。私たちが「チャイニーズタイペイ映画」を見る日も近そうな気がします。
*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。
(Chinanews)
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