2010年10月21日、米紙ニューヨークタイムズは、今年第3四半期の中国経済成長率を取り上げた。9.6%に減速したものの、その成長率は世界一だという。22日、中国経済網が伝えた。
*杭州市のスーパー。食用油を買い込む市民。
中国国家統計局は、第3四半期の経済成長率を発表した。前四半期の10.6%からやや減速して9.6%となった。クレディスイス中国首席エコノミストの汪涛(ワン・タオ)氏は取材に答え、「不動産市場引き締め政策の強化と輸出の低迷により、第4四半期の成長率はさらに減速する」との見通しを示した。しかし他の経済体と比べれば、中国の成長はなお非常に力強いものだという。
もっとも中国の政策決定者にとって最大の課題は、今や景気の引き締めではなく物価の安定にある。汪氏は「インフレはおそらく深刻な社会問 題を引き起こす」と警戒している。9月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で3.6%上昇。過去23か月で最高の伸び率となった。19日、中国人民銀 行は2007年以来となる利上げを発表したが、インフレ対策が狙いと見られる。上海在住の看護士・李さん(53歳)。取材に答え、「あらゆるものが値上が りしている」と嘆いた。唯一、増えていないものは給与だけだと愚痴をこぼしている。
*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。
(Chinanews)
Twitterアカウントはこちら*記事についての情報や間違いなど教えて頂けると大変助かります!コメント欄か、メール(kinbricksnow●gmail.com、●を@に変えてください)でお願いします。<過去記事>
・
引き出さなくとも銀行預金が目減りする中国の不思議=銀行口座の管理費がなんと200項目も・
物価は上がるけどインフレじゃない?!おなじみの言い訳フレーズが帰ってきた!―中国・
火種は民族問題だけじゃない!住宅バブル・リターンズに戦々恐々・
借金まみれという「賢い戦略」=高成長の国と「失われた十年」の国の温度差・
地方政府の暴走レース=「景気対策」、錦の御旗の裏側とは
「家々有本難念的經」。