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目覚ましい成長遂げた中国の科学技術=国家主導モデルに懸念も―米メディア

2010年10月29日

2010年10月26日、米ラジオ局・ボイスオブアメリカ中国語版は記事「中国科学技術の発展規模は世界を震撼させた」を掲載した。以下はその抄訳。


IMG_3928 / tompagenet

※上海で運航中の最高時速430キロのリニアモーターカー。上海磁浮列車。

欧州連合(EU)の報告書によると、主要国の企業は研究開発費を1.9%減少させた。一方でアジア諸国は積極的な投資を続けている。中でも中国は前年比40%増と研究開発に力を注いでいる。

中国の科学技術は経済成長にひけを取らない輝かしい成果を残している。長さ1300キロ以上に及ぶ大水路「南水北調計画」から数百億ドルを投資した三峡ダム、さらには数十基もの原子力発電所の建設を進め、高速鉄道を張り巡らせるなど、大型プロジェクトの数々は世界を驚嘆させている。

26日に営業が始まった上海・杭州間高速鉄道は営業時速350キロを達成。同日、三峡ダムは水位175メートルの新記録を達成した。水位の上昇に伴い、年間発電量は847億キロワット時に達すると予想されている。

毎年二桁成長を続ける中国経済。人々は中国の科学技術が経済同様、世界トップ級の実力を備えるにいたるのか、注申している。肯定的な見方もある一方で、国家主導の科学技術開発を問題視する声もある。米イェール大学の陳志武(チェン・ジーウー)教授は、政府主導モデルの失敗はソ連と中国共産党によって証明されていると発言。長期的な経済発展にとっては、民間のイノベーションが最も重要だと指摘している。


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<過去記事>
・先進国の40年をわずか5年で追い抜いた中国=高速鉄道世界一の国に―中国紙

・中国の学術論文、31%が盗作と判明=暴露コラムが議論呼ぶ―香港紙

・お粗末な「科学技術立国」日本=教育でも中国に負ける日は近い

・ニセモノ大国から特許大国へ=独自の知的所有権確保に躍起の中国―韓国紙

・中国の新たな目標は「包容的成長」か=胡錦涛主席が提唱―中国誌

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