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ネットユーザーが大学学長の論文盗作を暴露=教え子の論文をパクった?!―河北

2010年10月28日

2010年10月27日、大衆網は記事「河北大学学長の博士論文、約2万7000字が盗作」を発表した。以下はその抄訳。


2008-01-26 (Editing a paper) - 23 / Nic's events


今年3月、ネットユーザー「求是」は、河北大学学長の王洪瑞(ワン・ホンルイ)教授の博士論文に盗作疑惑があると発表した。第7章のほとんどが燕山大学電気工程学院大学院生の修士論文とほぼ完全に一致しているという。

大衆網は両論文を比較したところ、確かに酷似しており、完全に一致している段落も多数見られる。王教授の博士号取得は2002年10月。盗作されたと見られる修士論文は2001年8月に口頭試問が行われている。なお王教授は1999年8月まで燕山大学副学長の地位にあり、転勤後も盗作されたと見られる修士課程大学院生の副指導教官であった。

また王教授は2002年9月に「西部地区人口・資源の持続可能な発展の研究」、2003年11月に「中国反貧困理論と実践」という2冊の著作を発表している。王教授の専門である機械電子とはほど遠い内容だが、ネットユーザー「求是」によると、周毅(ジョウ・イー)氏の著作「民族の根本的利益と経済のバランスある発展」「反貧困と持続可能な発展」などの著作と内容が重複しているという。

大衆網は「中国反貧困理論と実践」を調べたところ、同書には1つも注がない。巻末に参考文献リストがあるが、周毅氏の著作は「西部地区反貧困研究―小康社会に向けて」の一冊が掲載されているのみ。内容の重複が指摘された著作はどれも掲載されていない。

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なぜ3月の告発がいまさら取り上げられるかというと、河北大学は李剛事件が起こった場所のためでしょう。本ブログを含め、日本の中国ネタといえば、今は反日デモ一色の感がありますが、中国ネットユーザーはむしろ李剛事件のほうにより注目していると言えます。

以下リンク先を読めば、李剛事件の概要はわかるかと。
今週の流行語-「俺のパパは李剛だ」 | Lang-8

ネットで大流行「僕のパパは李剛だ!」~パパ涙の謝罪会見:エクスプロアWhat's New in 上海

「訴えられるなら訴えてみろ」――事故を起こしたうえ暴言を吐いた高官の息子 -- New Tang Dynasty Television

口封じのために被害者及び事情を知る学生に大学院合格を約束したなど、どこまでネタか本当か分からない話も飛び交うなど、カオスな状況。一例をば。

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*ロシアのデモ。横断幕の文字だけ書き換えています。意味は「プーチンがどんなもんや。俺たちのパパは李剛だぞ」。

こんな感じでいろいろネタがありまくり。時間ができたら記事にしたいのですが、うーむ。

*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。

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<過去記事>
・中国の学術論文、31%が盗作と判明=暴露コラムが議論呼ぶ―香港紙

・28歳のフレッシュ高学歴市長に論文盗作の過去が発覚―中国

・五輪開幕式の「足跡花火」にパクリ疑惑=写真と動画で検証しよう

・万博ソング盗作も納得!歌っていたのはあの疑惑の企業の経営者だった!

・汚職大国・中国ならでは!「反汚職修士」養成へ

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