中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月28日
22日、中国ネットユーザーはブログでグーグルマップとマップワールドの衛星写真を比較。完全に一致している個所を明らかにした上で、グーグル社が採用している米デジタルグローブ社の衛星写真であると結論づけた。「独自の知的所有権を保有した写真」ではないと批判している。
21日、中国メディアに掲載された国家測量局旗下の国家基礎地理情報センターの蒋潔(ジアン・ジエ)センター長のコメントは、マップワールドはさまざまな商業衛星の写真データを採用していることを認めており、中国独自の衛星データに逐次交換していくと話している。
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一部中国ネットユーザーの間では「パクリだ、パクリだ」と盛り上がっていたもよう。
ですが、地図システムは独自開発。データは買ってきたで特に問題はないのかな。担当者自身がそう認めているので、パクリとは言い難いように思います。
問題はむしろ民間のオンライン地図サービスがいくらでもある中で、なぜ当局がサービスを展開する必要があるのかという点。写真データだけ販売して後は民間サービスに任せればいいと思いますが。官が果てしなく肥大化していく中国の現状を象徴するようなエピソードかな、と。
ちなみに「天地図」サイトはこちら。開けたら「IE7以上推奨」と言われ、ファイアフォックスをクラッシュさせるという荒技を見せていただいたので、中身はまだよく見ていません……。
*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。