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【雑誌紹介】週刊ダイヤモンド特集「まだ誰も知らない中国リスク」がおもしろいっ!

2010年10月29日

10月30日付週刊ダイヤモンドの特集「まだ誰も知らない中国リスク」がなかなかの読み応え。特集内容は以下の3部構成です。

ダイヤモンド

Part 1 レアアース禁輸 その衝撃と波紋
Part 2 中国に傾斜する日本企業の死角
Part 3 膨張する異国とどう向き合うか


中でも、経済誌ならではのデータやグラフが多く活用された、Part1のレアアース禁輸問題の特集がおすすめ。

本ブログも含め、「レアアース、レアアース」と一緒くたに語っているわけですが、そもレアアースとは希土類の総称であり、セリウムやネオジムなど個別の元素ごとに用途から必要量まで全然違うわけで。特集では各国が欲するレアアースの種別、用途と言った基本的な部分から、中国の独占的市場支配の実態、今後の課題である代替え技術研究の状況まで、一定の濃さと読みやすさが両立しており素晴らしい。

なかでも興味深かった記事があります。中国の次なる囲いこみの標的は、科学肥料原料であるリン鉱石ではないかというお話。中国が世界最大の生産国なのですが、輸出量は過去10年で20%以下に減少。国際取引価格も3倍に上昇しているとのこと。熾烈化する世界の食料争奪戦を見越してのものではないかと記事は伝えています。

今週の週刊ダイヤモンド、他特集も熱の入った内容で、買いの一冊です!



(kenya)
*記事についての情報や間違いなど教えて頂けると大変助かります!コメント欄か、メール(kinbricksnow●gmail.com、●を@に変えてください)でお願いします。


<過去記事>
・【鬼才現る】中国政府のレアアース輸出規制が無効化=法律の抜け穴突く中国人の「智慧」

・中国「レアアース売ってあげない!」豪州「じゃ、ウチが売るよ(^_^)」

・政府「レアアース生産量削減だっ!」中国人「じゃ、勝手に掘るよ(^。^)」―中国

・中国政府高官のヤクザ的発言:レアアースの対日輸出規制?ウチはやってないよ、下のもんが勝手にやっとるだけだがね

・最先端トンデモ緑化技術再び=ペンキ一塗りではげ山があっという間に緑の山に―中国

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