中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月29日
中でも、経済誌ならではのデータやグラフが多く活用された、Part1のレアアース禁輸問題の特集がおすすめ。
本ブログも含め、「レアアース、レアアース」と一緒くたに語っているわけですが、そもレアアースとは希土類の総称であり、セリウムやネオジムなど個別の元素ごとに用途から必要量まで全然違うわけで。特集では各国が欲するレアアースの種別、用途と言った基本的な部分から、中国の独占的市場支配の実態、今後の課題である代替え技術研究の状況まで、一定の濃さと読みやすさが両立しており素晴らしい。
なかでも興味深かった記事があります。中国の次なる囲いこみの標的は、科学肥料原料であるリン鉱石ではないかというお話。中国が世界最大の生産国なのですが、輸出量は過去10年で20%以下に減少。国際取引価格も3倍に上昇しているとのこと。熾烈化する世界の食料争奪戦を見越してのものではないかと記事は伝えています。
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