中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月30日
領土問題など中国にとって絶対に譲れない問題を意味する「核心的利益」。中国は一時、スプラトリー諸島(南沙諸島)など南シナ海についても「核心的利益」に組み込む構えを見せ、周辺諸国の不安を招いていた。中国の台頭に関する懸念は米国にとっては交渉のリソースとなる。
人民元切り上げ問題、地域安全保障、人権問題などで多くの矛盾を抱える米中関係だが、中国にとって米国は最大の輸出相手国であり、米国もまた「これ以上面倒を抱えたくない」のが実情。出発直前になったクリントン国務長官の日程に中国・海南省への訪問が加えられたが、両国ともに話し合う必要性を感じていると米専門家は指摘している。
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オバマ米大統領は中国に立ち寄らないが、クリントン国務長官は立ち寄る、と。虚々実々のやりとりが続きそうです。東アジア・東南アジアにおける米中の友好国綱引き合戦では、尖閣問題・南シナ海問題と強硬姿勢というか、暴れん坊ぶりを見せつけた中国が失点しているのは間違いないでしょうね。米国はそのあたりをうまく立ち回るのでしょう。
ま、中国が失点したからといって、日本が勝ったわけではないわけですけどね。
*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。