中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年10月30日
堀に囲まれた家に住む趙さん(53歳)。83歳の母親と妻との3人暮らしだ。すでに水や電気も断たれた。周囲を囲む堀は日に日に深く掘られているという。そればかりか、夜には銃撃までされているという。窓にははっきりと残る弾痕。趙さんは本物の銃ではないかと話している。
雲南網は趙家堆都市再開発指揮部を電話取材したが、担当者は不在だった。電話を受けたスタッフは趙さんの住宅は集団所有地に建てられており、市政府が定めた補償金基準があると主張した。
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なにやら武漢の立ち退き拒否戸を思い出させる写真。
この周りを掘り下げるやり方はもうデフォルトなのでしょうか?武漢では結局、世界的な注目が集まったため、強硬手段を断念。巨額の補償金を支払うことになったのですが、今回はいかに。
ちなみに趙さん一家が住んでいたのは、都市の拡大に従い市部に組み込まれた農村地域(城中村)。法的には農村の扱いなので、土地は集団所有のままだった。ので「安い補償金で引っ越せよ」「イヤだ」というバトルが繰り広げられることに。全国各地で多発しているおなじみのパターンでもあります。
*追記(2010年11月2日)
続報を書きました。
<続報>「城攻め」喰らった立ち退き拒否住民、ネットパワーで当局に勝利か―中国・雲南省
*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。