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日本と中国はよく似ているかも?!元気な老人とすり減った若者

2010年11月07日

2010年11月6日付揚子晩報の記事『ネットで暴露、路線バスに乗った生徒たちが誰も席を譲らない=学生は老人よりも疲れているよと主張』がちょっと面白かったのでご紹介。

20101107_gongjiao
*写真は揚子江晩報ウェブサイト

ネットユーザーが撮影した1枚の写真が話題を呼んでいる。場面は5日朝、南京市の路線バス。高校生が我が物顔でどっかりと席に座り込んでいる。別に立てられたスレッド「老人が妊婦に席を譲ったのに、高校生は動こうとしない」も話題となり、2万アクセス以上を集めた。

「若者のモラルが……」「ちゃんとしかってあげなきゃ」という学生批判の書き込みはいつものパターンながら、ちょっと毛色が違うのが学生擁護派及び学生自身の主張。

「登校、出勤時はひどい混雑。若者だって車内でゆっくり休みたい時がある。老人はできればピーク時を避けて欲しいし、もし席を譲られなくても怒らないで欲しい。」


「譲りたくないわけじゃない!ただ時々むちゃくちゃ疲れているの。毎日真夜中まで勉強して、朝は5時に起きる。寝ている時以外、ずーと勉強、勉強、また勉
強。ちょっと俺のカバンを持ってみろよ。10~20キロはあるぞ。手ぶらでバスに乗っている老人たち。朝、運動している時、誰よりも元気そうじゃないか。
なんで席を譲らなければなんないの?」
いつもならここで中国受験戦争の凄まじさなどなどを解説するところですが、様子晩報のひそみに倣い、ちょっと経路が違う話作りをしてみます。
電車の座席はほぼ埋まり、車内には立っている人がちらほらいる程度。
私の向かい側座席の前には男性1人、女性2人のハイキング帰りらしい高齢者が立っていた。
私に背中を向けているから時たま見える横顔で判断するしかないが、60代半ばぐらいか。
彼らの目の前の座席には若者2人と50代ぐらいの女性1人が座っている。
若者は2人とも茶髪、1人はサングラスをしていた。

この人たちに気づいたのは、この高齢者組の男性が
「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」
「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」
などと、かなり大きな声で話しているのが耳に入ってきたからだ。
どうも自分の前にいる若者に席を譲らせて女性2人を座らせたかったらしい。

ここまで嫌味っぽく言われると、まったく関係ない第三者の私だってちょっと気分が悪い。
すっかり眠気が覚めてしまった。
反対側にいる私が席を譲れば、もう1人ぐらい誰か立ってくれるだろうと思って腰を浮かせかかった瞬間、サングラスの若者が口を開いた。

「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? 
こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。
だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 
俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。
とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」
引用文は結構有名な2chのコピペ。

中国語に翻訳して、舞台をバスにすればそのまま中国でも通用しそうなぐらいよく似ています(笑)。
唯一、通用しなそうな年金ネタですが、あと10年もすると中国は労働人口減少時代に突入しますので、そのまま使えるようになるはず。

日本も中国も、若者がすり減りきっているという意味では同じ社会!
仲良くしたいものですね☆

万国の若者よ、団結せよ!

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