2010年11月8日、月探査衛星・嫦娥2号が撮影した月面写真の発表イベントが開催された。温家宝(ウェン・ジアバオ)首相も出席した。

写真の撮影日時は10月28日。月面から約18.7キロの高度で撮影した。解像度は約1.3メートル。月での位置は西経31.3度、北緯43.4度。撮影された虹湾区画は比較的平坦で、玄武岩により覆われている。大小さまざまのクレーターがあり、最大のものは直径約2キロ、深さ約450メートルもの規模がある。同区画は月面着陸を目指す嫦娥3号の着陸予定地となっている。

9日付新京報によると、虹湾区画の撮影成功で嫦娥2号の任務は全て終了したとのこと。ただし、中国宇宙開発関係者は虹湾区画が着陸地点に決まったわけではないと強調する。今後、光学観察などの分析を通じて、最終的な着陸地点が決定されることになる。
*写真は9日付斉魯晩報の報道。
(Chinanews)
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<過去記事>
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