中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
中国の胡錦濤国家主席は4日、フランスを訪問、サルコジ大統領との首脳会談を行った。仏政府関係者によると今回の主席訪仏を機に、両国は中国へのエアバス102機売却など、総額で200億ドル(約1兆6164億円)に上るビジネス契約を結ぶ意向だ。最近は、日本、そしてその後ろ盾となっている米国との緊張が高まっている中国。しかし札束の力で、欧州でもとりわけ人権問題にうるさいフランスをだまらせてやったわーとご満悦。
仏中首脳会談:人権よりビジネス エアバス100機など1.6兆円契約(毎日新聞)
米国は、台湾への兵器売却、ダライ・ラマとの会見、人民元切り上げ問題での圧力と中国に対して次々と戦略的圧迫を加えてきた。中でも重要なのは「アジアへの帰還」戦略。米国を後ろ盾にした日本の尖閣諸島における中国漁船船長拘束、米国を担いだ東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の中国対抗策など、中国は四面楚歌に追い込まれたかのように思えた。ところがところが……
こうした状況で中国政府が選んだ道は春秋戦国時代の先祖の智慧。すなわち『兵法三十六計』の「遠交近攻」策だった。(…)
フランスといえば、2年前にはチベット問題などで中国と対立した局面もあったが、イデオロギーを棚上げし、経済的な交流から関係を強化しようとする動きが広がっている。
米国、日本、ASEANと確執…四面楚歌になった中国は欧州との連携計る―香港紙(レコードチャイナ、元記事は香港紙・太陽報)
ノルウェー・オスロで12月10日に行われる中国の人権活動家、劉暁波(りゅうぎょうは)氏のノーベル平和賞授賞式について、中国が各国に出席拒否を求めた問題で、フランスは9日、授賞式への出席を表明した。仏には先週、中国の胡錦濤国家主席が訪問、約200億ドル(約1兆6000億円)のビジネス契約を結んでおり、仏の出欠の判断が注目されていた。商談が終わるやいなや、いきなり掌返しを見せたフランス。太陽報のコラムには「イデオロギーを棚上げにして」などと書いてありましたが、棚上げにしていたのは金をもらうまで。もらうものもらったら、次は言うこと言うで~という変わり身の早さがすごすぎるっ!!!
<フランス>ノーベル平和賞授賞式に出席へ 中国の警告無視(毎日新聞)
エアバスを売り終わってからの式典参加表明は本当に賢い。しばらくは中国がエアバスを買うことはないだろうし、次に買い付ける時にはもうこのことは忘れているだろうし。なんでしょう、これは。口止め料支払ったのにぺらぺらしゃべられている感じ?もちろん口止め料名目で契約をかわしたわけではないですが。「金はもらう!だが、言いたいことは言う」という、ずるくありつつも毅然としたフランスの態度はさすがといったところでしょうか。どこかの極東の島国にも学ばせたい。
フランス政府は、バカだが金持ちの中国政府にエアバスを売りつけた後、火曜日に平和賞受賞式典参加を表明した。EU内での足並みがそろうのを待たずにだ。中国政府よ、今回こそ誰が一番ずるいやつかよくわかったのでは?(安替氏のつぶやき)
もうキャンセルしたらいいんじゃね?
↓
できるわけないだろ。中国じゃ大型旅客機は作れないし、エアバスやめるとしたら米帝のボーイングを買うの?それに契約したからキャンセルには違約金がかかるだろ。今回、フランス人は天朝の面をばんとはたいていったのさ。
落ちてくれよ!