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「泣く子と城管には勝たれぬ」=中国人が一番恐れている強面集団「城管」の新商売

2010年11月12日

「泣く子と地頭には勝たれぬ」という言葉があります。地頭がどれほど恐れられていたのかわかる言葉ですが、現代中国風にアレンジするとするならば、「泣く子と城管には勝たれぬ」とでもなるでしょうか。

城管とは都市管理局の略称。百度百科によると、「我が国現在の法体制の下、従来の多頭法執行による重複を避けるため生み出された綜合法執行機関」というなんだか難しい説明が。

簡単に説明すると、無認可屋台の取り締まり(工商局の管轄)、ゴミのポイ捨て取り締まり(環境保護局)、駐車違反(警察)などなど政府各部局の汚れ仕事を一手に引き受けている部局です。暴力的な執行が多いこと法的根拠がないことなど多くの問題を抱えています。

城管もそうした問題を認識しており、女性隊員を導入する動きも広がっているとか。

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*以上の写真は10月18日付網易の報道。


で、ちょっと面白いのが11月10日付鳳凰網の記事。9日、浙江省杭州市で城管が押収した物品のオークションが行われたとのこと。靴の中敷きからぬいぐるみ、おもちゃ(?)、布団まで。カオスな出品が続いたもよう。

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本日の目玉商品?

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「さあ、はったはったー!」

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「さて、次はこの上質なクマのぬいぐるみでございます」。

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夜逃げかいっ。

※以上の写真は鳳凰網の報道。他の写真もこちらからどうぞ。



この日は2560点を販売。1万5359元(約18万4000円)の売り上げだったそうで。靴の中敷き200セットで30元(約360円)、羊毛セーター20着150元(約1800円)、ノートPC1台1200元(約1万8000円)と中古市場でもありえない安値に現場は熱狂

オークションにかけられるということならば、城管の人もせっせと押収に励めますね。。売り上げは国庫に納められるとのことですが、本当なのかな……とちょっと疑ってしまったり。少なくとも取り締まられる側の不信感は募ったでしょうね。「おまえら、自分らの商品仕入れるためにウチにくるんじゃねーよ」、と。


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