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中国BYDの電気自動車販売急減=充電スタンドなどインフラ整備は急ピッチで進展

2010年11月13日

電気自動車業界に参入した中国電池大手・BYD。「投資の神」ウォーレン・バフェット氏が株式を取得したことでも注目を集めています。が、ちょっとつまづいた模様。
BYDの自動車販売台数は8月が前年同月比19%減、9月は約25%減となった。一方、中国全体の自動車販売は8月に18.7%、9月には19.3%、それぞれ増加し、BYDのシェアが縮小する一方、海外ブランドをはじめとする他社はシェアを伸ばした。
中国BYDの第3四半期は99%減益、販売不振が響く

予想外の販売不振で足踏みしているようですが、「未来の産業では中国がナンバーワンになるのだっ!」という政府の意気込みがすごいだけに、長期的には成功する可能性が高いんじゃないでしょうか。


MotorShowNetwork_BYD_Auto4 / TechShowNetwork


そんな中国の意気込みがうかがえるニュースがありました。

安徽省合肥市不動産関連当局は、今後、新たな団地を建設する際、駐車場停車位置の15%に充電設備を設置するよう義務づける計画を明かした。また条件を満たす既存の団地についても駐車場停車位置の3%以上に充電設備を設置することを求めるという。

今年6月、合肥市政府は『合肥市個人購入新エネルギー自動車補助金試行地域実施計画』を発表。今後3年間で電気自動車1万4500台、プラグインハイブリッド車8000台を普及させる計画で、充電スタンド20カ所、電池交換スタンド4カ所、充電ポイント2万2500カ所が整備される。
合肥在線(2010年11月13日)
ペイするかしないかなんて関係ねぇ。お上が決めたらやりとおすんだ」という官主導型成長を続けている中国経済。浪費が多いとか、リソースの効率的配分が損なわれているとか、いろいろ問題も多いわけですが、目指す方向に推進するパワーは凄まじいかぎり。何事も遅々として進まない日本から見ると、ちょっとうらやましいところもありますね。

さてさて、中国の電気自動車シフト、成功するのでしょうか?



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<過去記事>
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 コメント一覧 (2)

    • 1. yoshibon
    • 2010年11月13日 19:53
    • 小説「官僚たちの夏」にあったように、かつて日本は官僚主導の経済発展政策で今の繁栄を築きました。

      中国もお上主導の経済政策で強烈に突き進んでおります。

      そんな中、BYDは小生の勤務先のお得意様です。
      機械を沢山買ってくれています。
      どうか、失速しないでね。
    • 2. Chinanews
    • 2010年11月14日 01:52
    • >Yoshibon さん
      私、数字に弱いものでして、かつての日本と現在の中国で、官僚主導経済の「程度」がどうなのか(どちらが上か、あるいは同レベルだったのか)わからないのですが、非常に似たものを感じますね。

      BYD、お得意様とのこと。なによりです(笑)
      今の状況だとちょっと足踏みしても、まだ快進撃は続くのではと思っているのですが。。。

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