中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年11月15日
世界女子バレーボール選手権最終日は14日、東京・国立代々木競技場などで行われ、日本が3位決定戦で北京五輪銀メダルの米国を3-2で倒し、1978年 大会の2位以来、32年ぶりのメダルを獲得した。決勝ではロシアがブラジルを3-2で下し、2大会連続7度目の優勝(ソ連を含む)。ジャニーズの高い壁に阻まれてなかなか試合中継を見ることもなくなっていたわたしですが、今回は思わず見てしまいました。エグザイルのハードルも高かったですが。
日本は、五輪では84年ロサンゼルス大会の「銅」があるが、その後はワールドカップも含めてメダルから遠ざかっていた。
日本、米国倒して銅=ロシア連覇-世界女子バレー(時事通信、2010年11月14日)
*以上の写真は国際在線の報道。他の写真はリンク先で。
サオリン大人気!
でも、気づけば中国代表も美人選手が増えている?!
中国代表キャプテンの魏秋月選手。
*個人的に好きな恵若琪選手。
*以上の写真は国際在線の報道。他の写真はリンク先で。
一昔前の女子バレー中国代表選手ってお化粧など許されない印象があったのですが。時代は変わった!
しかしルックスの向上とは裏腹に成績は急降下。最終戦、ポーランドに敗れた中国代表は決勝ランド進出12チーム中10位の惨敗っぷり。「アジアでも日本、韓国、タイ相手には勝てるかどうかわかんね、こりゃロンドン五輪は出られないかも……」「世界の二流に堕したな」と悲嘆の嵐です。
何で弱くなったのか、世代交代の失敗とかいろいろ言われているようですが、ブログ「 斯托一顆囲棋」の分析(中国語)が面白かったのでちょろっとご紹介。
ナショナルチームを支えているのは中国各省・市のチーム。彼らの目的は全国運動会(日本の国体みたいなもの)で地方自治体にメダルをもたらすことにある。というか、各自治体の体育局やその上層部にとっては政治評価の対象となるため、凄まじく力を入れているわけで。なかなか説得力のある分析じゃないでしょうか。育成段階から弱っているとすると、中国女子バレーの低迷も長引くかもしれません。
ところが、最近では争いがアホみたいに激化し、八百長から談合まで飛び出す始末。バレーのようなチーム競技は人数が多くお金が必要な割に最高でもメダル1個しか獲得できない。そのため無駄が多いとリストラされたチームも多い。「チーム競技のメダルは2個に換算」とかに規定を変更しない限り、凋落は続くだろう。バレー、卓球、バドミントンの3大球技の衰退は「全国運動会の負の影響」がもたらしたものなのだ。