11月15日に起きた上海市静安区高層マンション火災の続報をば(
過去記事はこちら)。
16日、上海市政府は記者会見を開催(
東方網に記者会見全文掲載)しました。発表では、
死者数は53人にまで上昇。126人が治療を受け、なお70人が入院しており、うち15人が重症で命の危険もあるとのこと。またマンション在住者のリストが作成されたが、
40人あまりの安否がいまだ確認されていないそうです。
また火災原因については10階から出火したことから、
電気溶接のミスで防塵用ナイロンネット、竹の足場に燃え移ったと当局は特定。すでに関係者8人を拘束、取り調べを実施したとのことです。
とまあ、政府ががっつり記者会見をしたのですが、中国語圏ツイッターでは
「ウェブメディアに大きく扱わないように指示が出た」「現地取材中の記者が拘束された」などの情報が飛び交い、
記者会見の情報なんざ信じられねーよという雰囲気に。
というわけで、ネットで見かけた「噂」をちょろっとご紹介。
・ウェブメディアに大きく扱わないように当局が指令
・現地取材記者を拘束
著名ツイ民・蒲飛氏のつぶやき。「俗に事件があったらまず記者を拘束しろという。上海は祖国のこの素晴らしい伝統を守ったのだ」
・15日午後6時半に「基本的に」消火に成功ってほんと?午後7時の新聞聯播(CCTVの7時のニュース)に間に合わせた発表じゃない?
・断熱材はまだ貼られていないので、壁が燃えた訳じゃないっていうけど、本当?
・壁に発泡スチロール使っていたのでは?
・近くに大型ビルが立つので、あのマンションの日照がさえぎられることに。抗議活動の結果、「じゃ、代わりに外壁の補修してやるよ」ってことで落ち着いたらしいけど、こんなことになるとは。
・電気溶接工が犯人ってほんと?火元近くで真っ先に燃えているはずの機器を証拠として押収したっていうけど……
・火から逃げ出した人が屋上で助けを求めたり、外壁の足場へと逃げ出したりしていたと聞いたけど、メディアはその写真を公開していないんじゃ?
ざっとこんな感じでしょうか。あくまで「噂」ですのでご注意を。
政府の情報規制に対して強い不信感があるため、どれだけ記者会見やっても疑惑はぬぐいされないようです。確かにまだまだわからないことがいろいろある事件。そのうちどこか根性の入ったメディアが特集記事を書いてくれることを期待です。
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写真は捜狐網の報道。他の写真はリンク先で見られます。(Chinanews)
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<過去記事>
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