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【タイ・ニュース】「テロ危険度指数、タイは世界7位?!」「不公平な水害対策、その背景とは?」

2010年11月19日

『テロ危険度指数:タイは7位?!』

11月19日のニュースはまず、英調査会社メイプルクロフトが発表した2010年の「テロ危険度指数」の話題から。

この調査は毎年、テロ発生件数や犠牲者の数などから、世界各国のテロ危険度を割り出すものですが、なんとタイが7位にランクインしてしまいました。先の赤服同盟関連のデモや爆弾テロ、そしてなにより深南部での続発するテロがその原因の様です。

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(テロ危険度指数Map。MaplecroftのHPから)

客観的に見れば、首都で暴動が発生し、90人以上の死者を出した事や、テロ以外の惨殺事件を含め、これまでに5000人以上の犠牲者が出ている南部問題からすると、当然の結果かもしれません。

 *当記事はタイのニュース、生活を現地バンコクからお届けするブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。

この結果にタイ外務省は「実態とは違う」と反発しています。7位より上位にはもうアフガンやパキスタンなどの国しかありませんが、在住邦人の方も実態とは違うと感じられるのではないでしょうか。ただ数字にするとこういう結果になってしまうのかもしれません。

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そしてもう一つのニュースは、国家予算からの地方への災害被害支援金の分配について、野党議員がアピシット首相に対して説明するように求めている話題について。

先日洪水被害支援金が、12月12日に補選が行われる地域に重点的に分配されているという話題をお伝えしましたが、今回問題になっているのは、今年タイ国内での水不足が深刻になった際に緊急支援として組まれた総額8億7300万バーツ(約24億4000万円)の予算。

水不足に悩む各県に数千万バーツずつ配分されているのですが、その中でなぜかブリラム県だけが総予算の半額以上となる4億8600万(約13億6000万円)バーツ。ブリラム県と言うと、あのネーウィン氏(左)の地元です。ネーウィン氏と言うとタクシン派から30人に登る議員を引き連れて寝返り、アピシット政権の立役者と言われています。

逆に取ればネーウィン氏がタクシン派に戻る事があれば現政権を維持できない事から、運輸利権や先の内務省人事等も含め、事実上与党民主党は彼の要求を全て飲んでいる感さえあります。

来年に予定されている総選挙を睨んでネーウィン氏の要求はさらにエスカレートすると考えられますが、この件をアピシット首相がどのように説明するのか見物です。


(執筆者・ウチャラポーン)

 *当記事はタイのニュース、生活を現地バンコクからお届けするブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。



<過去記事>
・<写真>テロリスト、どんだけ強いんだよ……対テロ演習に戦車大量投入、カザフスタンを爆走―中国


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