中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
主犯格と見られる元軍人の男の証言によると、2009年4月の軍によるデモ隊への仕打ちを目撃して以来、軍への報復の為に赤服の自警団員 になりすまし、時が時なら黄服の自警団でもよかったとか....。まるで愉快犯的な思考の持ち主ですが、一連の爆弾テロで亡くなった方のご家族からすると、許し難い供述ですね。
そしてもう一つのニュースは昨日お伝えした警察官による連続射殺事件に絡んで、今日は22日に発生した軍人による一般人射殺事件の話題。報道によると22日未明、ターク県で発生した若者グループ同士の抗争中、一方のグループは近くのリゾートホテル内に逃げ込みホテル内でちょっとした騒ぎに。
それを見かねた陸軍関係者2人が仲裁に入ろうとした所、若者グループ側は拒否。それに腹を立てた陸軍関係者が銃を発砲し、20才の男性と24才の女性が死亡しました。
報道によるとこの2人の軍関係者を警察が追跡しているそうですが、軍関係者と言う事は警察では逮捕できないかもしれませんね。残念ながらタイとはそう言う国だったりします。射殺された方の親が有力者などでもなければ....。
写真は、現在国会で行われている憲法改正審議に反対してデモ集会を開いたPAD(黄服)デモ隊の様子。与党民主党の政策に反対する抗議活動と言う事で、 PADリーダーであるソンティ氏の呼びかけに集まったのは数百人のデモ隊だけだったそうです。選挙法などの改憲によって利するのは与党民主党。
元々PADの活動を追い風に政権奪取できた事が負い目で、PADには赤服にはない自由を与えて来た与党民主党ですが、ここにきて余計な事はするなといった所でしょうか。