日本代表、男女ともにアジア大会優勝!いやー、燃えました。
まず優勝したのは女子代表。22日に北朝鮮を下し、金メダルを獲得。
かつては「中国>北朝鮮>日本」という構図だったのですが、
近年はなでしこジャパンがめきめきと実力を向上させています。
一方、中国と北朝鮮は低迷。特に中国は「鉄のバラ」などという格好いい愛称を持ち、1999年の女子W杯では準優勝するなどの強豪だったのですが。中国紙は「北朝鮮も中国も世代交代に失敗した」と分析しているようですが、個人的には
「急成長する世界の女子サッカーについて行けなかった」というほうが正しいのでは思っています。
*写真は中国青年報の報道。タイトルは「日中サッカー、20年後の天国と地獄」そして男子U-21代表。25日にUAEを下し、優勝です。Jリーグ終盤戦と重なったことから、ベストメンバーはそろえられず。好成績は無理ではとの私の予想をあっさりと吹き飛ばし、
17得点1失点という堂々たる成績を残しています。
エース・永井謙佑は5得点で得点王。アジア大会史上初の大学生得点王だそうで。
というわけで、中国メディアの反応をちょろりとご紹介。
*25日、日本対UAE戦の決勝ゴール。
網易は「日本は男女サッカーの金メダルを独占、歴史を作った=アジアの覇権、10年は揺るがない」(11月26日)を掲載。その内容はというと、
・アジア大会史上初の同一国による男女での金メダル獲得。
・大学生とJ2控え選手による「三流代表」による男子金メダルは日本サッカーの裾野の広さを示すもの。
・男女ともに若年層からの育成システムがすごい。
・「今大会は日本サッカーにとって栄光の時であるとともにアジア支配の第一歩に過ぎない。整備された青少年育成制度を支えに、日本サッカーの未来は果てしなく広がっている。少なくとも10年間はアジアの覇権は揺るぎないだろう。」
とまあ、日本人が恥ずかしくなるほどのべた褒め。もともと
中国では日本サッカーは高く評価されておりまして。曰く、「長年、
テクニック重視のブラジルスタイルで一貫している」「
若年層からの育成システムが整備されている」というのが評価ポイントでしょうか。
中国では英国、スペイン、ドイツ、イタリアと
ヨーロッパ各国リーグの中継が地上波で見られることもあって、目の肥えたサッカーファンが多い印象です。欧州チャンピオンズリーグの試合があった翌日にタクシーに乗ると、運転手さんとその話題で盛り上がる、なんて展開もしばしば。
もっとも、ハイレベルのサッカーを見慣れた人にとって、
中国代表の不甲斐ない試合は苦痛そのもの。これは
ある意味、不幸かもしれません。逆に、日本代表のサッカーは欧州強豪レベルとは大きな開きがあるとはいえ、「ちゃんとパスがつながるじゃん!
決定力ないけど」「精神的なムラが少ないのがいい!
決定力ないけど」「テクニックだけじゃなくて、組織力もあるよね!
決定力ないけど」と評価する人が多いようです。
新浪網は記事
「中国人は日本サッカーを尊重するべき=勝利は最高のブーイングに勝る」(華奥星空提供記事、11月25日)を掲載。つまみぐいして訳すと、
・アジア大会のサッカー競技は終了。日本人が最後に笑うこととなった。日本U-21代表は敬服を勝ち取るに値するチームだった。25日夜、天河スタジアムに日本国家が流れた時、中国人サッカーファンと観客の多くは不服だったかもしれない。しかし現実はいつも受け入れがたいもの、残酷なものなのだ。
・中心選手の香川真司を欠き、オーバーエイジもおらず、また大会前の合宿期間もなかった日本代表。大会では毎試合3万人以上がブーイングを浴びせる世界で最も過酷なアウェーでの戦いを強いられた。それでも毅然として戦い、17ゴール1失点という恐るべき成績を残したこと。この優勝の一事のみでも尊敬に値する。
・サッカーの試合で競われるのは、技術であり、実力である。勝ち負けこそ試合を計る唯一の要素だ。ここ数年、中国と日本の試合では、過程はどうであれ、最後の勝利はいつも日本にあった。中国の観客がナショナリズム的感情を爆発させた中でも、日本はまったく影響を受けなかった。そこにあったのは日中代表の大きな実力差だ。
・中国サッカーの発展には自らの力を頼むしかない。日本の成功経験はそのモデルとなる。一回一回の失敗に怒るべきではない。積み重ねるべきは経験と教訓だ。いつか、中国代表がピッチの上で、サッカーを通じて、本当の意味で日本を倒すことを希望する。最もひどい勝利であれ、最高のブーイングに勝るのだから。
毎試合3万人のブーイングだったんだ……。とまずはそこに驚いてしまいますが、ともあれ日本の実力と勝利を認め、たたえる記事ですね。この記事に対するネットの反応を見ると、「ふざけんな!」とか「
日本は強いんだから、ブーイングなんて関係ないだろ!」という斜め上の反応もありつつ、「確かに日本代表は良かったね」とたたえる声も多数。
実力で尊敬を勝ち取ったと言えるのではないでしょうか。
今大会の「三流代表」にはロンドン五輪のスタメンはいないのでは、などと冷ややかに語る人もいるようですが、個人的には彼らの成長に凄まじく期待しています。まだまだ若い選手たち。
毎試合アウェーの今大会で優勝した経験は確実に彼らを成長させてくれたはず。選手たちの今後の飛躍に期待です。(執筆者:Chinanews)
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中国人達の反応がもっと見たいw
いやぁとにかくよくやった!以上!!