北朝鮮砲撃問題に関する反応などだいぶそろってきたので、ちょっとしたまとめをば。
・事件
23日午後2時半ごろ、北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪島めがけて、北朝鮮が砲撃。数十発の砲弾を撃ち込んだ。韓国軍が反撃し、南北間で砲撃戦に発展。韓国軍兵士2人、基地建設工事作業員(民間人)2人が犠牲になった。また住宅が被害されるなどの被害も出ている。
*中国新聞網の報道。・当日の中国ネット民の反応
Kinbricks Now:砲撃の狙いは金儲け?!北朝鮮砲撃で盛り上がる中国ネット掲示板をのぞいてみたKinbricks Now:<北朝鮮砲撃>中国人は「嫌韓」?それとも「嫌北」?いいえ、両方です=ネット民の声を聞く―金ブリ浪人のススメ
・関係国の反応
(Chinanewsによる、激しく主観的なまとめ)
韓国「許し難い!米国と相談してからどうすんか決めてやんよ!」
北朝鮮砲撃に「断固対応」と韓国 双方に自制求める声
日本「いけないことです~!米国と相談して、韓国さんをどう支援するか決めます。あと中国さん、子分をどうにかしてよ」
日韓首脳電話会談の要旨(時事通信)
米国「中国さんよ、そろそろあの跳ねっ返りをどうにかしてよ。(「助けてくれますよね?」と確認する韓国に)あー、心配いらないから、あー、守るから、あー、多分、あー……」
米、苦しい中国頼み(東京新聞)
ロシア「中国くん、後は任せた!」
ロシア外相、北朝鮮関係国に自制求める姿勢(朝日新聞)
というわけで、基本的に「言うこと聞かせられるの、中国しかいないよね。どうにかしてよね。そろそろ我慢も限界なんですが……」というもの。で、問題の中国の反応なのですが……。
・中国政府の反応
*事件当日
「あらゆる挑発行為に反対する」「各関係国が強く抑制するよう希望する」
*26日
駐中国北朝鮮大使と会見。またクリントン米国務長官、金星煥・韓国外交通商部部長に電話し、「深い憂慮」を表明。
とまあ、どうにも煮え切らないというか、みなの期待に背くもの。が、28日、異変が!
*28日 武大偉・中国政府朝鮮半島事務特別代表の緊急記者会見
「【速報】外交部が日本時間午後5時半から重要ニュースを発表」(「中国という隣人」)
各国メディアの中国駐在記者
11月28日午後4時半から、外交部報道発表庁(南楼藍庁)で記者会を行います。その際に重要なニュースを発表しますが、質問には答えません。記者各位の出席を歓迎します。
外国人記者ニュースセンター
2010年11月28日
一体何がおきるんだ……ざわざわ……。
質問に答えませんってわざわざ言うなんて……
超異例じゃね?
おそらくは朝鮮半島問題を解決する、
すんげぇ提案があるに違いない……。
「明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります」ってな感じで盛り上がっていたところ、出た発表は……。
「6カ国協議しようぜ」
というだけ。いつもとかわらないやん、言っていること……。
発表の詳細はこちら(
【中国コラム】緊張高まる北朝鮮情勢、ついに中国に動きが?!と思ったら全力の肩すかしだった件)で。
本当にこれしか言うことなかったのでしょうか。中国政府は韓国や米国にも直接、6カ国協議再開を打診するなど、「
これが俺の考え!これが俺の全力!」という姿勢をアピール。とても実現しそうにないプランなのに。ひょっとして
「おまえらがなんかやれっていうからやった。おらの提案蹴るなら、あとはしらん(プイ」という言い訳のためだけの行動だったり?!とりあえず、よく分からない中国政府の動きをご紹介しました。
(執筆者:Chinanews)
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であってると思いますし、それで問題ないでしょう。
日本もコレくらい考えた外交できるようになって欲しいです。