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2010年12月01日
【貴州省】貧困学生の食費補助2000万元学食値上げを厳しく禁じる(2010/11/30中国広播網)
貴陽市は大学生、大専生(3年生の短大)がいる家庭に120元の補助を出す決定を下しました。対象者、対象となる家庭がどのくらいあるのかは触れられておりません。
「厳しく」とわざわざ強調する辺り、同省で発生した学食暴動を念頭に置いているのではないでしょうか。
雞肉飯套餐 / v222000
【安徽省】貧困学生の食費補助に2900万元(2010/11/29中国青年報)
安徽省は11月から1月までの3ヶ月間に渡って約2900万元を吐き出す事に。こちらも全体数とそれに占める貧困学生の数は分かりません。
【天津市】高校生に各種方法で「温暖」活動(2010/11/28人民網)
【天津市】コートなど援助各学校が「暖冬」措置講じる(2010/11/28北方網)
同じような内容です。天津職業技術師範大学では2500名以上いる貧困学生に毎年100万元拠出しているしているのですが、今年は更に50万元増額し、朝食にスープと卵を無料で提供させたり、4種類のおかずを1元で提供させております。
【北京市】小中学生に食費補助へ(2010/11/30法制晩報)
こちらは関係部門に補助用の予算を申請したとの事。ただ、食堂で昼を食べない小中学生へどうやって補助を反映させるのか検討中だそうです。
また、米、小麦粉などの原材料高騰を理由に、6から7元程度だった定食が、9から10元する定食に取って代わられているところです。単純に30%から50%アップじゃないですか。
【海南省】500万元を拠出(2010/11/19人民網海南版)
【山東省】食堂に「特別価格の料理」一部大学で補助(2010/11/26斉魯番報)
【甘粛省】市場価格安定、人民の基本的生活保障(2010/11/29甘粛日報)
【遼寧省】学食に補助メニュー価格の安定を維持(2010/11/24中国教育報)
【陝西省】学食メニュー価格の安定確保(2010/11/27西部網)
全ては調べていませんが、国務院通知でも特に貧困学生への援助が独立した項目で指示されており、全国的に学食への補助金が投入されているのだと考えられます。
ただ、学食暴動(22日)の前に国務院通知が出されていたものの、各地の「補助します」発表は暴動の後なので、学食暴動の影響を受けているのは間違いありません。それほど衝撃が大きかった事件なのでしょう。
若いやつが不満を溜め込むとろくな事が無い、と過去の経験からわかっているのでしょうか。