中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年12月13日
愛人が原因で逮捕されるというのは、中国の汚職官僚が捕まる典型的なパターン。しかし、この章という男は中国の官僚らしからぬダメダメっ ぷりが特徴だろうか。会社の創設式典に呼ばれて女性と知り合い、しっかりたらしこまれて愛人関係を結ぶ。普通なら蜜月期間を経て、次第に愛人の要求がエス カレートし対立するという順序を踏むものだが、愛人になるや否や無茶な要求を突きつけられ涙目に。で、女性宅に呼びつけられ口論になった末にキレて絞殺。 で、怖くなって後先考えずに逃走。最後に疲れて自首、と。
先に述べたように汚職官僚が逮捕されるケースの多くは愛人問題がきっかけ。だ が、水面下にはその数十倍、数百倍の「うまく処理した」ケースがあるのだろう。以前には、最初にきちんと愛人契約をかわしたというニュースもあった。「月 にいくら支給。マンションを1室買い与える。弟妹の進学をサポート」といった具合だ。
また円満解決といかなかった場合にも、汚職官僚らしい(?)対処方法があるはず。今までで一番驚いたニュースは、「娘婿に命令。自動車に乗った愛人を爆殺した」(参考リンク)というもの。さすがに逮捕されたが、映画にでも出演できそうな冷酷ぶりだ。
今回の事件の章は、振りまわされ取り乱すばかり。正直、中国の官僚には向いていない人物だったのではないか。