故村本さん、当局側による殺害の可能性が濃厚/下院補選、与党側が改選議席を上回る 12月13日のニュースはまず、昨日までの連休中に5選挙区で行われた下院補選の話題から。3連休中と言う事で、事前に予測されていた通り投票率はどこも30%強と低く、また危惧されていた通り、票の買収が以前にも増して横行していた様です。
タクシン元首相と、民主党側に寝返ったネーウィン氏の代理戦争として注目されていたナコンラチャシマー県6区ではプームジャイ・タイ党のプームジョン候補がタクシン派の候補を破り、当選をほぼ確実にしたようです。
しかしこのナコンラチャシマー選挙区では、票の買収がかなり激しく行われていたようで、票の買収を手伝っていたとして既に1名が逮捕されています。報道ではどちら陣営の選挙員だったかは公表されていませんので、おそらく与党側の候補者だったのでしょう。
*当記事はタイのニュース、生活を現地バンコクからお届けするブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。
ちなみに個人的に注目していたバンコク第2選挙区に出馬していたアピラック元バンコク都知事。倍以上の票差をつけて野党プゥア・タイ党の候補を破り当選を決めました。結果、与党側は4勝1敗で改選議席を1上回りました。
そしてもう一つのニュースは今年4月10日のバンファー橋周辺での強制排除に絡んで死亡した日本人・村本博之さんに関するニュースを。先の報道で法務省捜査局(DSI)が、村本さんを含む数名の犠牲者について、当局側が殺害に関与した疑いが強いとして捜査をDSIから国家警察本部へ移管していましたが、ロイター通信によるとその時のDSIの報告書を入手、そこには村本さんが当局側によって殺害されたとする証言が書かれており、当局側へ報告書の全面公開を要求しています。
また本日13日、タクシン派赤服同盟は、村本さんが当局側に殺害された証拠写真を日本大使館に届けるとして、日本大使館前での抗議活動を予定しているそうです。
<過去記事>
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